夢のドラゴンとの相性は最悪だったらしい
こんにちは、ドラゴンのことを保護者組に話したら謹慎言い渡されたトールです。謹慎どころか部屋に軟禁中だけどな。暇だよー。
お守り効果なのか怪我はしてないし魔力も一晩寝たら回復したから問題ないって言ったんだけどそういう問題じゃないの一言で切って捨てられた。
フレイアちゃんは獣人種の全力疾走で帰ったし、グレンさんはすごくいい笑顔で家じゅうに魔法符張り付け始めるしはサーシャさん達は外に出て結界強化するし本当に何してんの?って思ってたらシン兄ちゃんにそっと一冊の本を手渡されたよ。あ、ショックでお爺ちゃんは寝込んでます。
で、そのまま部屋に押し込められて今に至るわけだけど・・・本当になんなの?
とりあえず手渡された本の確認
『モンスター図鑑』
おお、こんなものがあったんだ。あ、手書きだ。シン兄ちゃんが書き留めてるやつかな?
ぱらぱらとめくって中身をみる。すごい、めちゃくちゃ絵がうまい!ウィングウルフとかそっくりだよ兄ちゃん才能あるね!
そんな感じで本を読み進めていると出てきました!ドラゴンさん。有名どころだもんね。ライオンみたいなもん?あれ絶対動物図鑑に載ってるじゃん?
へぇ、いろんな種類がいるんだねぇ・・・あ、僕が襲われたやつだ。ふんふん、飛竜か、通常は群れで生活する・・・じゃあれははぐれかな?確認って他にいないかの確認だったのかな?ほうほうその巨体を維持するために雑食で何でも食べる・・活動範囲は約30kmって長いな!飛べるからか?あの巨体だしな。嗅覚もするどく獲物をにおいで追いかける・・・獲物認定されたら終わりじゃね?
内包する魔力が豊富で・・・好物は魔力が豊富な他種族・・・特に妖精が好みとする個体が多い・・・へぇ、妖精かぁ。最近激減しているからめったに食べられないよね。妖精ねぇ・・・ようせ・・
「僕妖精じゃん!!!?」
最近クウォーターエルフ言いまくってたからすっかり忘れてた。おぅふ、みんなが慌てるわけだよ。僕あいつらの好物じゃん。じゃあ森で襲われたのって偶然じゃなくて僕をピンポイント狙いだったとか?よく僕今生きてるな!みんなを襲ってたのは邪魔もの排除?好物は最後に食べるタイプだったとか?
「トール?現状把握できた?」
「シン兄ちゃん・・・僕いつ出られるようになるのかな?」
「さっき先見隊から連絡があったよ。森を超えたアグワニ山に若い飛竜の群れを確認したって。数はおよそ10。うち成体は5。飛竜は雑食で距離も近い王都が襲われる可能性は高いから緊急討伐要請がでたとこ」
僕どころか王都中の一般人が討伐完了まで結界内に閉じ込められることが確定してた。
「トールは妖精種の血が流れてるからね。普通の結界じゃすまないよ?」
本気で監禁されるかも・・・
「魔導1番隊も討伐参加要請掛けられてるから一緒にはいられないんだぁ。準備が出来たらロードさんのところに連れて行くからそこで指示を受けてね?」
ロードさんって宰相様が一般人と一緒にいていいもんなの?って思ったらトールは今回一般人じゃないからねって釘刺された。うん、確かにドラゴンの好物は一般人にしとけないわな。
「あ~、いざというときの餌?」
「そこは囮って言っておこうよ」
「変わんない気がする」
「餌は食われて終わり、囮はあくまでも囮。最後生きてるでしょ?」
ふーんと頷きながら荷物をまとめる。着替えに武器に携帯食料・・・何冊か本も持っていくか
演習とかお爺ちゃんが泊まり込みで仕事したりとかで大体の必要なものは把握している。手早くまとめていつものウエストポーチの他に大きめのショルダーバックを持つ。
「準備は終わり?じゃあ行こうか」
シン兄ちゃんにいくつか結界用の魔石を手渡されてそれをローブの内側に張り付ける。これで妖精種のにおいが消えるらしい。このまま王宮でロードさんに会えばシン兄ちゃんとはドラゴン討伐終了までお別れだ。
「・・・シン兄ちゃん、お爺ちゃんは?」
「・・・・・」
「シン兄ちゃん?」
「老師は・・・まだショックから回復してない」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「行く場所予定変更して。たたき起こす」
「あ~、うん。そうしてくれると助かるかな?」
この緊急時に何のんきに寝込んでるのさ!
ものすごい急展開になったなぁと書いてて作者もびっくり。
実はも何もなく最初の設定(チートは辞書にしよーのみ)以降行き当たりばったり指の進むまま思いつくまま書いているので今後どう進むのか作者にも分からない(笑)




