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報告するだけですけど?

 王都についてまず向かったのは兵士の詰め所だ。僕たちが行った森には本来ドラゴンなんていない。つまりこれは異常事態なのでしっかり報告する義務がある。地図を広げてどこをどう動いたか、どこで何に出会ったかを詳細に話していく。ドラゴンに出会った後は吹っ飛ばされたリがむしゃらに逃げていたので分からなかったがそのへんはまあ王都の高台からドラゴンのブレスを確認していたので問題ないとのこと。


 だいたい話し終わったので僕らは撤収。あとはアルさんが気付いたこととか調査に行くのにどれくらいの実力が必要かとか、アルさんに同行を依頼する声を背後に僕らは詰め所を出た。


 学校に戻り、担当の先生の研究室に向かう。今回はトラブルがあったので魔力量がひどいことになっている。きちんと報告しなきゃ不合格確実だよ。


 詰め所でもらった証明書の提示と共に詰め所で行った説明と同じこと話して無事に合格をもらえた。研究室を出た後、この後どうするかという話になる。


「もう無理、魔力たんない。話し合いは後日を希望する」

「ああ」

「それで決まりだろう」

「次の講義前が良い、空いている日はあるか?」


 それぞれとっている講義の日取りや午後の予定を確認し合って空いている日時を教えあう。結果、3日後のお昼に学校前の食堂に集合となった。ご飯を食べながらの話し合いだ。僕らはそれを確認してその場は解散とした。



 朝に王都を出発して、お昼直前あたりにウィングウルフと出会い、その後ドラゴンと全力の追いかけっこ。再び王都に戻ってきて報告後解散したのはもう夕方だった。僕は今から家事をする気力も体力もないよ・・・


 ふらふらと王城に向かう、門で身分証明をして魔導1番隊研究室に連絡を入れてもらった。門番さんとは顔見知りだけど職務はきちんとしなくちゃいけないからね。


「お爺ちゃん、僕はもう駄目だよ。ご飯は外で食べてきて~」

「まてトール、何があった!?」

「詳しくはまた明日~」

「まっ「がちゃん」」


 魔導通信機に向かって用件だけを伝え、門番さんにお礼を言って家に向かう。ボロボロの僕を見て門番さんが自分の軽食をくれた。せめてこれくらい食べてから寝ろって。門番さんの優しさに涙が出るよ。


 家に帰って門番さんからもらった軽食をきちんと食べてから寝た。朝まで泥のように寝て起きたらなぜか僕のベットの周りにお爺ちゃんたちが死屍累々転がっていた。


「んん?お爺ちゃん?何してるの?」

「ト・・・トール・・・」

「そんなところで寝てると風邪ひくよ?とりあえず僕今日も学校だからシャワー浴びてご飯つくって来るね?みんなのこと起こしておいて、宴会はほどほどにしなきゃだめだよ?」


 昨日は帰って寝るのが限界だったから汚れたままなんだ。帰ってきたら布団類も洗わなくちゃ。

シャワーを浴びてすっきりした後、人数分の朝ご飯を作り始める。宴会をしたならやっぱり二日酔いだよね?お味噌汁たっぷり作ったよ。おかずはしゃけっぽい魚の塩焼き、おしんこ、ホウレンソウっぽい野菜のおひたしに玄米ご飯。うん、純和食。作り終えてテーブルに持っていったらみんな座って待っていた。


 ゆっくり寝ていたせいであまり時間がない。急いでご飯をかきこんでいるとシン兄ちゃんに声をかけられた。


「トール・・・、昨日何があった?あんなボロボロで」

「そうよ、連絡も声に力ないしすぐに切っちゃうし、心配になってきてみればベットに倒れてるトールがいるし。老師なんてショックで倒れそうになったのよ?」

「容体を見ようと近寄っても結界が張られていて近付けなかった。破ろうとするとカウンターが発動して・・全員あのざまだ。ぜひとも仕組みを教えてほしい」


なんと!みんなが転がっていたのは僕の結界にカウンター攻撃をされたかららしい・・・はて?結界?


「僕結界なんて張ってないけど・・むしろそんな魔力はかけらも残ってなかったし・・・」

「だが確かに張られていた、ああ、そういえば布団に隠れていてよく見えなかったが胸元がわずかに光っているように見えたな」

「むなもと~ってお守り?お爺ちゃんに渡されたやつが原因かも」


ローブについているお守りを外しグレンさんに渡して調べてもらおうとしたら周りからストップがかかった。まずは昨日のことを教えろ、グレンはあとで製作者に聞けばいいだろうと。僕も知りたかったんだけど・・・


 結局昨日詰め所と学校で話した内容をみんなに話し、あとは詰め所の兵士に聞いて~と学校に向かおうとしたらバカか今日は休め!と怒られた。解せぬ。



お爺ちゃん?話を聞いて真っ白に燃え尽きてたよ。

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