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ある日の戦闘風景

 森の中をウルフや化けキノコを倒しながらしばらくさまよっていたら湖に出た。あ、僕が置き去りにされた場所だー。懐かしくなってきょろきょろしてたら不信がられた。


「トール、どうした?何かいるのか?」


 僕は種族的に一番気配に聡いからみんなが気付かない何かがいるのかと勘違いされたらしい。エルフは森の民といわれる種族だからね、森にすむということは外敵に敏感じゃないとやっていけないのさ。実際は妖精種の特技、魔力の流れを視ることでなんかいるなぁと感じているわけだけどそんなこと他人には分からないからね!


 まぁ確かに近くにお爺ちゃんのグリフォン君がいたんだけど。僕のにおいを感じて様子を見に来たらしい。僕は演習中なのでお帰りいただいた。森で最上位の強さを誇るグリフォン君がいるとウィングウルフに出会えないからね。またあとで来るから遊ぼうねぇ。


「んーん。なにもいないよ。懐かしくて見てただけ」

「懐かしい?」

「僕ここに忘れられてったから~」

「は?」

「お爺ちゃんに拾われた場所なんだ~」

「「「・・・・・・」」」


なんだかみんな無言になった。というかすごく気まずい感じになった。あれぇ?


「トール、すまない」

「ん?」

「すぐに移動しよう。いやな思いをし続ける必要はない」

「そうだね、こんな小さい子がつらいことを思い出す必要はないよ」


なんだか3人だけで完結してさくさく進まれてしまった。というかベルン、僕見た目ほど小さくないからね!


 それからしばらくしてようやく出会えたよ!会いたかったよウィングウルフ君!朝からずっと探してたんだから!もう昼だけどね!もう少し遅ければ今日の討伐は諦めて後日の実行になるところだったよ。僕とベルンはそれぞれ事前に唱えていた魔法を発動して防御用の壁展開や雷耐性の付与を次々に行う。群れと出会ったらあとはスピード勝負!向こうが攻撃を開始する前にどれだけ倒せるかにかかっているわけだ。


 雷耐性を付与されたライが真っ先に近くにいたウィングウルフを1匹切り捨てる。その後即座に壁に避難。ライがいた場所には雷の雨が降り注いだ。もし一瞬でも移動が遅ければ今頃ライは黒こげだっただろう。いくら耐性付与をされても防ぎきれる量じゃない!


 フーリーは僕の壁に隠れたままウィングウルフに牽制の矢を放ち余裕があれば近くのウィングウルフを射抜いて殺している。ベルンは耐性付与を完了させると僕たちの怪我の具合や回復が必要ないか確認して問題なければ攻撃に転じる。ベルンの武器は鞭なので中距離の物理攻撃が可能なんだ。回復役が鞭とか突っ込みは無しだ。


 この世界の魔法は要するに魔力媒体の魔石があればいいわけでそれが何についていようが効果は変わらない。指輪が他の媒体を持つ人もいるし(武道家タイプ)剣が魔力媒体ですっていう強者な魔道士もいる。ラーファさんはこのタイプだ。僕の武器が杖なのはもともと武器が使えないから根っからの魔道士ですよっていうアピールと僕がその方が魔法をイメージしやすいってだけの理由だし。


 そんなわけで僕は物理攻撃が出来ないから壁の作成と避雷針の作成が終わったら全体を見て壁の補修とか他のメンバーにウルフの不意打ちがないよう指示しているだけである。実に楽ちん。


 5分もかからずにウィングウルフの討伐が終了した。全員事前の作戦通り動けたと満足のいく結果に終わった。あとは帰ったら討伐部位を提出して魔力測定を行い、今回の反省会を細かく行って終わりだ。今回は魔力消費の関係で僕はあまり活躍できなかったからその辺も話し合う。魔力消費に制限がなければどう動いたかっていう話し合いだ。もちろん僕の魔法一発で終わりっていうのはなしの前提で。


 帰りもできるだけ魔力消費は控える形で出会ったモンスターを討伐しながら戻る。もちろん途中で出会ったモンスターの討伐部位も提出対象なのでしっかり集める。消費した魔力量と討伐モンスターの数が合わなきゃ評価下がっちゃうもんね。だから・・・・


「めちゃくちゃ強いモンスターに途中であって全力出してもきちんと評価されるってわけさー!!!」

「トール!無駄口叩かずとにかく攻撃しろ!魔力解禁されればお前が最高戦力なんだぞ!」

「わーブレス来たー!!!」

「くぅっ、防御壁が持たない!3秒!」


 瞬間僕たちは散開してブレスを避ける。僕は同時に防御壁をブレスの周りに展開してブレスの余波を防ぐ、その間にベルンが新しい防御壁を展開、フーリーは牽制攻撃、ライは・・・ドラゴン相手に中級冒険者が接近戦は無謀なので即座に後ろに退避、僕やベルンを魔力回復アイテムで回復させつつ周囲にいる上級冒険者に助けを求める発煙筒の準備をし始める。なんでこんなところにドラゴンがいるんだよ!!!




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