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小話4 ユーリッツのトラウマ

この話は血の表現があります。またこの話のみだと結構シリアスで暗いだけの話です。本編とは全く関係ないのでシリアスが嫌いな方は読まなくても大丈夫なようになっています。また、読む方は次のユーリッツのトラウマの真実と必ずセットでお読みください。

幼いころから繰り返し・・・というか定期的にみる夢がある

最初は幼いころの俺と幼馴染が森で遊んでるんだ

走るのに合わせて森の中で花弁が舞っていて、すごく綺麗なのに俺は怖くてしかたなくなる

ふと気付くと幼馴染の姿が見えなくなる

その代わりとでもいうようにひらひらと舞う花弁と、緑の葉に混じってやがて赤いものが見え始める

花弁の一枚、葉のふちにわずかに見える赤

だんだんはっきり見え始めて・・・やがて人の形を取るんだ

花弁と葉に混じる赤、それに混ざる人の色・・・


硬く目を閉じて赤の中に横たわる今の幼馴染


髪に血が付いていて・・・来ている白いローブが真っ赤に染まっていて・・・


声を上げようとするけど声は出せなくて、駆け寄ろうとしているのにその場に縫いつけられるように動けない。


手を伸ばそうとして・・・気付くんだ。赤い手のひら

茫然として、ようやく目を下に向ける・・・


そこにある真っ赤に染まった刃は自分に手に収まっていて・・・


絶叫と共に飛び起きる。

怖くて怖くて仕方なくて・・・朝早くなのに家を飛び出して幼馴染のところに向かう

ドアを叩いて開けてもらう、朝早くから何の用さ?っていつも通りの幼馴染の心臓の音を確かめる。体温があることを確かめる。そうしてようやく安心できて・・・セクハラ厳禁って毎回殴られる。幼馴染の保護者に


いつもなら真っ先に俺に鉄拳制裁を加える幼馴染はそういう時に限って無抵抗で俺に抱きしめられている。たぶん一番初めに大泣きしながら夢の内容を語ったせいだ


そうして殴られて、頬が腫れた俺にいつも濡らしたタオルを渡しながら、幼馴染は夢だよ、夢っていうんだ。何の感情も映さないよう意識した瞳で


そこでいつも一度意識が途切れる。その後起きると俺は幼馴染のベットの上でいつまで寝てんだって叩き起こされる。なんでお前のベットで寝てんだって聞くといつも同じ答え。玄関でぶっ倒れた、寝てるだけだから寝かせてる


そんなわけないだろって言いたいのに言えないんだ

言った後の答えが怖い

俺が起きた後、毎回爺さんが様子を見に来るのも怖い

いつもならほっとかれるのにその時だけ頭は痛くないかって聞くんだ

突然倒れたから頭を打ってないかって

でも、一番最初はともかく、毎回なら二人の実力を考えると俺が頭を打つような倒れ方を容認するなんて思えなくて

何か隠してるんじゃないかって思うのに、夢のことを考えると聞けない

だって・・・もしそれが原因なら俺は・・・


俺は幼馴染トールに何をした?




「ってユーリッツに相談されたんだけどキリキリ吐きなさい?」


仁王立ちしたメリルに睨まれながら僕は洗いざらい話すことになりました。



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