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初めての・・・実技?

投稿時間予定より遅れました。

今回の主人公は・・・とっても黒いオーラを纏っています。

 実験後何日か経ちまして今日は初めての実技の日。

 あれから実験はできていない。マーシャ達にレイヴェさんの拗らせる発言を聞かされたメリルやメリル経由で聞いたユ―リッツが突撃してきたり、お爺ちゃんのお古の防具を探したり、新しいお守りもらったりといろいろ忙しかったんだ。まあそれでもメリルにユーリッツのトラウマのこと教えたり、ユーリッツをどついたりとなかなか有意義な時間ではあった。


 実技は簡単な魔力操作から始まるらしくすでに一通りできている物にとっては退屈なものになる可能性が高い。それでも初めての実技授業ということでみんなどこかそわそわしているのが現状だ。そこらじゅうでひそひそと今日の実技についての話がされている。


 講義開始の鐘が鳴った。そうして講義室に入ってきたのは獣人種のロダ先生ではなく、耳の長いエルフの男性だった。


 室内が一気にざわついた。なぜロダ先生だはないのだという声も聞こえる。騒いでいないのは数名・・・結構年上ばかりのところをみると去年までに他にも講義を受けているメンバー。となると、講師の交代は当たり前ということか?


「・・・静かにしなさい」


 教壇の前に立ったエルフの男性はとても静かな声で話し始めた。それなのに室内に声が良く響く・・・魔法か?何はともあれ静かになった室内に満足そうにうなずいた後、エルフの男性は自己紹介を始めた。


「私の名は『シバ』エルフの言語は共通語に近いため本名も名乗れば聞き取れるだろうが他の種族に合わせて全ての講師は字名を名乗ることになっている。私の本名を知る者もここではシバと呼ぶようにしなさい。本日は初めての魔力操作ということで魔力適性の低い獣人種のロダではなく私が受け持つことになった」


 シバ先生の言葉でまた室内がざわつく。まぁとらえ方によっては差別しているようにも聞こえるもんな、現にロダ先生と同じような獣人種は不愉快そうな顔をしているしエルフやほかの魔力適性の高い種族はなんだか偉そうな顔をしている。でもたぶんシバ先生はそういう意味で言ったんじゃない。


「・・・シバ先生は獣人種を差別すると?」

「何を言っている、獣人種の魔力適性が低いことは事実だろうが、シバ先生は間違ってない。魔力操作を獣人種が教えようという方がおこがましい」


 ああ、我慢できなくなった獣人種の一人が発言した。それを皮切りに室内が一層騒がしくなる。シバ先生も止めろよ・・・


 はぁ、ため息をついて僕は一気に魔力を集め――シバ先生に不意打ちで攻撃を仕掛けた

真っ赤な炎がシバ先生に向かい、一瞬でかき消された。


「・・・なんのつもりだ?トール・アリサカ」


おや?僕の名前を知っているとは・・・エルフだしお爺ちゃんの知り合いかな?


「先生が何の説明もなさらないので手っ取り早く見せた方が早いのではないかと判断したまでです」


 シレっとして嫌みを言う僕に対し、シバ先生はまゆをわずかに動かしただけで何も言わなかった。そうだよね、攻撃されたくなければさっさと説明すればよかったんだもんね。僕に攻撃されたのは説明放棄のツケなんだから文句は言わせないよ?横暴?なにそれおいしいの?


 シバ先生の言いたいことをしっかり理解しながら鼻で笑ってやったら両隣の生徒がなぜか距離を置いた。なんでだろうね?


「今の攻撃を顔色一つ変えないでかき消せるのです。僕らのような魔力値の高い素人の暴走にも簡単に対応できるのでしょうね?獣人種であるロダ先生は見たところ実力はかなりのものですが複数人が暴走したらすばやい対処は難しいでしょうし・・・ねぇ?シバ先生?」


 訳:僕が説明しないお前の代わりにわざわざロダ先生がいない理由を話してやったんだからさっさと講義しろや?


え?全然違う?なにいってるの?ちゃんと伝わったよ?なんでかみんな僕を遠巻きにしているけどね?ほんとなんでだろうなぁ?僕はとっても温厚な子供だよ~?(黒笑)



初めての実技ということで楽しみにしていたのになかなか始まらないうえになんだか差別問題が勃発してとても不機嫌な主人公。元日本人として差別はよくないよ?と考えています。

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