ヒロイン?
次の日、ロダ先生の授業を聞きに学校に行くと後ろから声をかけられた。
「ねえ、まって!」
振り向いたらあらかわいい女の子が。よろこべ、ヤローども、猫耳美少女の登場だ。
白に近い銀髪ロングをツインテールに結いあげ、側に見えるはピコピコと動く白い猫耳。身長は・・・残念ながら僕よりだいぶ大きいお姉さんだ。いや、普通に16・7才なんだけど。瞳は綺麗な翡翠色。服装はノースリーブにグローブ、下はホットパンツにニーハイソックス、ショートブーツを履いていて腰には少し大きいウエストポーチ。マントを手に持っていて・・・うん、文句なく美少女だよね。ヒロイン枠だよね。残念、僕の知り合いだ。
「おはよう、メリル。今日もかわいいね」
「おはよう、トール。本当に入学したのね。昨日ユーリッツに聞いてびっくりしちゃった」
「あれ?僕の言葉に反応なし?」
「いわれ慣れたわよ。あなたいつも言うもの」
「あはは、でも事実だし」
「おかげで自信はついたけどね、ユーリッツってホント顔だけは美系だから・・・」
「大丈夫だって、並んだらきちんと美男美女。お似合いのカップルだよ。それにメリルはラーファさんにも気に入られてるし、そこらへんの女の子じゃ太刀打ちできないって」
はい、分かりましたね?素敵美少女はユーリッツの彼女でした。いやぁ、ホントいい子なんだよ。かわいいし気さくだし。実はかなり漢前な性格だし。中級冒険者の実力っもあって男女関係なくもてるもてる。むしろユーリッツの方がふさわしくないんじゃなんて僕に相談してくる始末。もうお前らさっさと結婚しろよと何度言いそうになったか。あ、いつもかわいいって言ってるのは彼女があまりにも自信ないってこぼすからウザ・・げふんげふん。自信をつけさせるために言い始めたのが癖になっちゃったんだよ。僕はたらしじゃないからね。
「ありがと、いつもトールには励まされちゃうな。私の方がお姉さんなのに・・・。学校では先輩だし、トールのとってる家事系スキルの授業は私もとってるから!何でも聞いてね?いつものお礼!」
「何このヒロイン力誰か助けて僕攻略されちゃう」
「?トールってときどきわけのわからないこと言うよね。ユーリッツも時々ボヤいてたよ?」
「否定はしないけどユーリッツのはただの勉強不足だよ」
「特に女ごころがね」
「この間も一人おとされてた子を発見したよ。しっかり牽制しておいたから安心して」
「また?やっぱり女ごころが分かってない。トール君にはホントにお世話になりっぱなしだよ。頭が上がりません」
「お礼はお昼ご飯でいいよ」
「しっかり奢らせていただきます」
軽口を言い合いながら講義室へ向かう、メリルも家事系の授業選択らしい。ただし上級スキルだ。というか食材取得のスキルとかで・・・要するに狩りだ。手にしっかり武器を所持している。この後簡単なレクチャーを受けて実践に行くらしい。狩った獲物は持ち帰りOKだからお昼はレイヴェさんのところに持って行って料理を習うって張り切っていた。今日の昼食は豪華になりそうだなぁ。
さあ、僕は地道な初級講座。今日も座学をがんばりますよ~。




