表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/136

だからちっこい言うと・・・

 衛兵さんが来てフレイアちゃんと青年を引きずって行った。

青年は何か言っていたような気もするがフレイアちゃんの「グレンのお仕置きは嫌~!!!」という心からの叫びにかき消されていた。僕もグレンさんのお仕置きとか本気で回避したいけどフレイアちゃんは今までの積み重ねで自業自得だから庇うこともない。青年に関してはまあ冤罪ならすぐに釈放されるだろうから問題ないだろう。


 残りの定食を食べ終わり、僕はみなさんに改めて助けてくれたお礼と騒がせた謝罪をすませて店を出る。午後はユーリッツ達の自主練を見学させてもらう予定なんだ。今日の初授業で冒険者コースを選んだユーリッツは早速実技を行い、先輩冒険者にボコボコにされたらしい。悔しいから初心者たちだけで訓練するんだとお昼前に行っていた。僕はまだ家事スキルのコースしか仮免をもらってないので参加はできない。まあ身体が小さいし、冒険者になる予定もないから参加する気もないんだけど。


 ならなぜ見学するか?それはね、ふふふふ、後でのお楽しみ~。

「あ、トールー」

「ユーリッツ、お待たせ、他の人はもう訓練中?」

「おう、俺もさっきまで混ざってた。今は休憩も兼ねてお前むかえにな」

「そっか、わざわざありがとう」


 歩きながらさっき会った出来事を話す。青年の話をすると厳しい顔で気をつけるように言われた。僕は美少年ではないが身体は5歳の子供だ。子供は総じて可愛いとされるのだからそっちの趣味の人間にはきちんと注意が必要なんだと真顔で言われた。子供のころに何があった?ユーリッツ・・・。僕の心の声を聞いたのかユーリッツは「それに関しては触れてくれるな、とにかく気をつけろ」とだけ言った。ほんとに何があった。


 逆にフレイアちゃんの話では呆れかえりながら合掌していた。うん、成仏してくれるといいね。


「迷惑掛けたお詫びに今度新しいレシピ教えに行くってレイヴェさんに言っておいて」

「おう、ニホンショク?だっけか。新しいの再現できたのか?」

「うん、ちょっと違うんだけど、お菓子がいくつか作れてさ。ラーファさんとか女性客に受けそうじゃない?新しい客層開拓しなくちゃとか言ってたしちょうどいいかなって」

「マジか?助かるわ」

「あとは酒の肴かなぁ?新しい漬物ができあがったんだよね。お爺さんもおいしいって言ってたから今回のは大丈夫だと思うんだ」

「ツケモノかぁ、あれは当たり外れがな。お前にはどれもおいしいんだよな?」

「うん、ここの人たちの好みには合わないものもあるからいろいろ試してる途中なんだけどね」

「父さんもいろいろアレンジしてるみたいだぜ?ミソやショウユを使うといままでは使えないって手を出さなかった食材もうまいものが出てきて楽しいって言ってたし」

「ユーリッツも作ってるんでしょ?」

「まだまだだけどな。お前程度だわ」

「一般家庭料理程度か、確かにまだまだだね」

「おう、だからいろんなところに行って見聞を広めるんだ!」

「なりたいものの目的が一致してよかったねぇ」


 だべっていたら訓練場に着いたよ。

訓練場内の説明をするね?ただ広い原っぱが広がってるよ。かなり奥の方に森っぽいものが見えてるかなぁ?要するに建物が立っていない広大な土地を学校が所有していてそこを学生に開放しているだけなんだ。だから普通にモンスターがいたりする。うん、たしかにいい訓練・・になるね。そこに何人かが集まってグループが何個かある。僕たちが合流したのはその中でも若い人が集まったグループだ。年齢が上がってから冒険者になる人はいないから当たり前だね。


「おかえり、ユーリッツ。その子が例の?」

「ああ、トール、幼馴染だ。今日は俺たちの訓練が見たいって言うから連れてきた。これでもクウォーターエルフで本気出せば俺たちより強いから。死にたくなければ手は出すなよ?」

「トール、こいつらが今日一緒に訓練する奴ら。俺とおんなじでホント初心者だから。流れ弾が当たってこないように注意しろよ」

「うん」

「このちっこいのがホントに俺らより強いのか?どうみてもガキだぞ?」

「・・・・・(ピキッ)」

「やめろ、こいつは15だから。ちっこい言うとマジギレするから。身体が小さいのは種族の理由だからどうにもなんないけど気にしてんだよ」

「キレるってまんまガ「ビキィッ」・・・」

「あ、ごめーん。ちょっと魔力あふれちゃったみたい。僕まだきちんとコントロール訓練してないからぁ」

「「「・・・・(何この子怖い)」」」

「だからいったのに」



 フフフフ、なにやら聞き捨てならない言葉が聞こえそうで思わず魔力があふれてしまった。地面がえぐれちゃったよ。いやいや、大人げなかったかな?でも生まれかわってから大分経ってこの体に魂もなじんだし、そろそろ地球の有坂透じゃなくてちゃんとこの世界のトール・アリサカになってきたのかな?


それぞれの精神年齢・・・有坂 透氏は享年80歳のお爺さんでしたが、トール・アリサカは15歳以下です。前世の記憶がありそれを基に思考しても透とトールは魂が同じなだけの生まれかわっている別人です。透はすでに死亡しておりこれ以上魂の年輪が育つことがありません。逆にトールはようやっとトールとしての情緒面が出てくるほど魂の年輪が育ってきました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ