おまわりさんこちらです
初の講義が終わった後、現在僕はレイヴェさんとこでお昼をいただいている。お爺ちゃんに今日は学校を堪能しておいでって言われたから家事もお休みなんだ。入れ違いになっちゃったけどお爺ちゃんもさっきまでここでご飯を食べていたってレイヴェさんが言ってた。今日のお昼はサバもどきの味噌焼き定食、僕が作ったやつをレイヴェさんが気に入って作り始めたやつだ。もちろんここのは僕が作ったものよりおいしい。サバもどき、ここではブルヴィスというらしい。僕にとってはサバもどきなんだけど。
うれしいことにこの世界には普通に日本食があった。米や各調味料ね?ただマイナーであまり広く知られななかったけど。ここよりもう少し北にある国で最近出回り始めて、サンプルがお爺ちゃんたちの部隊に回ってきたのを僕が見つけて手を出したっていうのが真相。
そのころ僕はまだうまく動けなくて大人しくしていることの方が多かったんだけど、米を見てテンションがものすごいことになった。一生懸命片言の言葉とジェスチャーで伝えてレイヴェさんに調理してもらっておかゆをもらったよ。満面の笑みでおかゆを食べる僕を見て妖精の好物=おかゆなんて勘違いされたのは計算外だったけど。
サバもどきをうまうまと食べてたら前に誰か座った。周りの席は空いてるのになぁなんて思って顔をあげたらユ―リッツと同じくらいの年齢の男の人―――顔は・・・まあ普通?黒髪の短髪で額に細い2個のリングをつけてる、身長は座ってるからよくわかんないけど年齢に見合った高さなんじゃないかな?筋肉がしっかり付いた細マッチョ。戦士系だね。剣も下げてるし――――がこちらをじっと見ていた。
知り合い?どうしよう?え?そっち系のひと?やばいかな?衛兵さん呼んだ方がいい?なんとなく異様な雰囲気を感じ取って周りも騒いでいる。僕は小さいころ(今も小さいいうなよ?)からここの常連で、僕の知り合いはみんな知られている。そしてこんな知り合いはいない。出口に近い客が衛兵を呼ぶためにそっと立ち上がり、レイヴェさんが僕を守るためにこちらによってきたところで、その男は口を開いた。
「と、と、とーるきゅん、僕と、と、友達になってくたひゃい!」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・噛んだ・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・(どーしようか、この空気)」
店が静まり返った。
僕はレイヴェさんの後ろに隠された。
そして出口の客はとーるきゅんのところで店を飛び出していった。
捨て台詞は「アウトーッ!!!」だったのでもうすぐ衛兵さんが来るような気がする。
数分後、来たのは衛兵さんではなかったが、もっとヤバい人だった。
「だぁれかしらぁ?あ・た・し・の・トール君に近づこうっていう変態はぁ?」
「フレイアちゃんのものになった記憶はないし。そしてフレイアちゃんも十分変態くさい」
「いやぁ、トール君はあたしの癒しなのー。永遠の合法ショタ~」
「ごめん、変態くさいんじゃなくて変態だったね。今衛兵さん呼ぶから」
「待ってください。ごめんなさい、衛兵は呼ばないでぇ。今度連行されたらグレンのお仕置きが待てるのぉ。わたし死んじゃう―」
「おーい、誰か衛兵呼べ~」
そして店の中は混沌と化した




