教えてお爺ちゃーん(魔法学校ってどんなとこ?①)
『ノトス大陸同盟総合魔導学院』これが魔法学校の正式名称。ノトス大陸とはこの国がある大陸の名前だね。この国は・・・え~と?
「お爺ちゃん、この国ってなんていうの?」
「ん?教えておらなんだか?エストじゃ」
「えすと?」
あれ?ノトスといい・・・なんか知っている単語のような?なんだっけ?
前世の記憶ならあれを使えば・・・いや、あれに言語の検索機能はない。それに転生してるんだから調べるだけ無駄か。
「んーと、ここがノトス大陸のエスト王国、王都・・・・」
「キュアノス、水の加護を信仰している」
「ふんふん、魔法学校はこの国以外にも大陸同盟を結ぶ国が出資し合って作ったんだよね?」
「そうじゃ、ここは正式に言えばノトス大陸同盟総合魔導学院キュアノス支部じゃな」
「支部ってことは本部もあるの?」
「いや、それぞれの国にそれぞれ同規模の魔導学院があり横につながっておる。本部なんぞ作っては争いのもとじゃ」
「利益的な?」
「そうじゃな」
「ふーん」
なるほど、それぞれの国が出資しているから学院の利益による優劣がないようにしているのか。確かにそれぞれの国ですむ種族の比率も違うし、研究とか習得に差があるもんね。魔導に長けた種族のエルフが多いとことかで利益の独占があったら他の国がやる気なくすもんな。それに人材の流出にもつながっちゃうし。
「えっと、じゃあ次の質問。学校ではどんなことを学ぶの?」
「・・・・あ~」
「?」
「実は、トールが改めて学ぶことがない・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「サーシャ達が寝物語にいろいろ吹きこんどったじゃろう?」
「うん、まほうはそうぞうだーとか」
「うむ、それで全部じゃ」
「・・・・」
「・・・・」
「ぜんぶ?」
「うむ」
「いやいやいやいや」
「トールが覚えているとは誰も思っておらんかったし、理論なんぞほとんど解明されておらんからのぅ。実技の訓練あるのみなんじゃ」
「あ~」
「お前は妖精亜種じゃ。いまさら訓練なんぞいらん」
「じゃ、じゃあ魔導以外は?ほら、僕この国の名前も知らなかったし」
「そうじゃな、それぞれの種族についてなんぞはおもしろいかもしれんのう」
よかった、学ぶことがあったよ。「行きました、終わりました」じゃせっかく行くのに面白みがないもんね。実はこうやってお爺ちゃんに聞いた方が早いなんてことはないはず!
「まあわしが教えた方が早いんじゃが」
「・・・・」
「友達づくりも大事じゃろう。ユ―リッツ以外にも作っておいで?」
「うん。とりあえずユ―リッツは沈めてくる」
「・・・育て方どこで間違えたのかのう?」
「参考は主にお爺ちゃんの同僚・・・」
「ふむ、お前にいらん知識を与えるくらい余裕ならもっと仕事を回しても問題ないな。サーシャに言っておこう」
「みんなもきっと喜ぶね」
「わしも負担が減ってうれしいわい」




