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小話11 トールの一日 午後

 お腹いっぱいで幸せな気分のまま帰宅。

本日の午後の予定はなし。いつも研究しているわけじゃないのさ。グレンさんも普通のお仕事があるからね。家にいなかったのでもう一度周りの罠を確認。今回は反応なし、誰も来ていないみたいだね。まあ動けるようになってから日中は腐海の生物たちが家の中を闊歩してるしなぁ。


 お客さんがいないので思い切って普段掃除できていない場所の大掃除をしようと思う。朝出かけるときに回しておいた洗濯機から洗濯物を取り出し庭に干す。今日はいいお天気なのですぐに乾きそうだ。


 ついでに部屋から布団も持ってきて干す、お爺ちゃんの分も干す。持ってきてと言いつつ実際は運んでもらっているのはご愛嬌だ。だって僕の布団はともかくお爺ちゃんの大人サイズの布団だと両端に手が届かない(泣)カズラさんたちが動けるようになって本当に助かってます。蔓をこうくるくるっと布団に巻いて運ぶの、手馴れているのは侵入者のお客さんをよく巻きとっているからだろうか?


 動けるようになる前?風魔法で浮かせて運んでました。埃が舞って大変だったです。


 家中の窓を開け放ち、中心から外に向かってゆっくりと風を吹かせ埃を外に吐きだす。

風を吹かせている間にバケツを用意してバケツに水を汲む。魔法は使いません、井戸で十分。まずは窓がない地下の廊下をモップとブラシでゴシゴシと磨く。あ、僕のお部屋は天井付近に窓があるよ?


 風魔法の効果が切れたことを感じ取ったので今度は2階の端から玄関へ向かって掃除していく、お掃除は上からやると二度手間にならないとはよく言ったものだよね。


 天井もきちんと水拭きして汚れを落とす。棚の上も忘れやすいので要チェック。

最後に床を磨いて出てきたゴミはちりとりで集めてゴミ袋へ、ブラシとモップはバケツの水で洗う。この繰り返しで最後は玄関を掃除して終了。


 例外は湿気を嫌う書庫と腐海だね。書庫の説明は省く。


 腐海はまあ、なんていうか掃除する必要がないというか・・・

苔むす部屋は掃除のしようがないというか・・・どれが埃でどれが胞子でどれが深い生物に進化した子なのかわからないのです。その辺の苔をむしろうとして避けられた記憶はまだ新しいのですよ。なので一言言って終わる。


「お掃除してるからこの部屋も綺麗になっておいてね!」


 次の日に部屋を除くと各々縄張りをきちんとわけてきれいな密林が出来上がってたりする。しばらくするとまたカオス空間が出来上がるけど。


 お掃除が終わったら干していた洗濯物や布団を確認して乾いていたら取り込む。綺麗にたたんでしまって完全に終了。


 まだ夕方前なので買い物がてらお出かけをすることにした。いつか行こうと思っていた教会を覗いてみる。この世界は女神様が作りその初めの創造がマナの木だったという神話がある。


 そんなわけで教会にある像や絵画は光放つ女性の人影とマナの木がセットになっている。女性は影ばかりの抽象的な表現だ。女神の美しさはヒトが表現できるようなものではない神々しさがあるってことらしいが・・・死神様が言っていたこの世界の女神様はゲームマニアのロリだということは墓場まで持っていったほうがいいようである。


 とりあえず死神様のムチャぶり(僕を記憶持ちのチート転生させてくれたこと)を叶えてくれたり、転生後のいろいろな幸運に感謝を捧げる。ついでに研究が成功して森が復活しますようにと柏手もしておく。周りから変な目で見られてしまった。


 神父いわく女神様の好物というマナの実という名のお布施(事実だったらどんだけがめつい神だよと思う。実際の好物はまんじゅうと緑茶だ!という電波がその日の夢に届いた)をわたして教会を出る。


 夕飯の材料を物色しているとちょっと面白いものを発見したので今日はこれにしようと決めて購入する。


「今日は『中華おこげもどき』だよ!」


 材料を見て不思議そうな仕草をする腐海生物に説明してあげる。夕方手に入れたのは片栗粉だ。


 まずは白菜や人参などの野菜を切ってざるに集めておく、次に海鮮類の下処理をして簡単に油どおし、野菜を加えてスープも入れる、水溶き片栗粉でとろみをつけたら”あん”の出来上がり。


 同時進行で軽くまとめたご飯に少しだけ片栗粉をまぶして焼きおにぎりにする。本当は乾飯のような状態にしてからカリカリに上げるみたいなんだけど面倒なので省略する。片栗粉をまぶすのはまとまりを良くするためとこうしたほうがカリカリ感が出るから。ただ焼くだけでも美味しいだろうけどね。


 ちなみに下ごしらえをしたお肉にカタクリをまぶして焼くと外はカリカリ中はプリプリになる。鶏胸肉を調理する時は重宝するよ!


 焼きおにぎり(笑)をお皿に乗せたらあつあつのあんを掛けて出来上がり。あんのトロトロ感が美味しそうだ。中華そばがあったらかた焼きそばもいちどしてみたい。今度再現に挑戦してみようか?


「いただきまーす!」


 おこげもどきを美味しく食したら後片付けをして学校の課題や読み途中の本を読み進め、キリの良い所で就寝。僕の一日は結構優雅かもしれない。

書いてみたらこの主人公かなり贅沢な暮らしぶりな気がした。基本好きなことしかしてないよ!?

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