王手!と思ったらまた遠のいた
1つの魔法符につき1個の種を用意していく。
魔法符の種類は全て違う、属性の違いではなくて威力を抑えるためにガチガチに抑制の魔法陣を加えたものから何も加えていないもの、逆に効果倍増なんてものまでいろいろ。
属性事態にも土の効果が強いものや逆に弱いものと、とにかく種類が多い。
ウォルフくんとグレンさんは魔法符の作成で魔力が枯渇したので発動の魔力は僕のものを使用して1つづつ試すことになった。
どんな結果になるかわからないので実験は王都の外で行う、一発で森ができたらラッキーなんだけどね?
まずは一番威力の弱いものから始める、魔法符に種を置いて発動の魔力を流す、この魔力が樹木のほうが効率がいいらしい。なるべく木の再生をイメージしながら少しずつ入れていく。
しかし1個目はどんなに魔力を流しても発芽せず、ついに割れてしまった。
「ええ!?失敗?」
「いや、感触は良かったはずだ、トール、抵抗はどうだった?」
「魔力の流れに問題はなかったよ、ただ抵抗感はものすごかった、この部分硬すぎ」
僕は魔力を通すのにものすごく重く感じた部分を指さす、それを見たグレンさんは問題無いと判断した。威力を弱めるための負荷の魔法陣らしい。なるほど、拘束し過ぎというわけか。
納得した僕は続けて何個か試す、確かに徐々に抵抗感はなくなり魔力を流すのが楽になっていく。いくつかの条件をなくした個体でようやく芽が出て成長を始めた。
一番抵抗がない条件は樹木属性がいつばん強く、水、土、風が同程度の有効性を持つ魔法陣だった。次はこの属性条件下で抵抗、あるいは増幅の条件を試していく。
初めはやはり芽が出ないが数個試すと発芽と同程度、5cm、20cm・・・僕の身長を超える個体も出始めた。調子に乗って一気に進めたいところだけど実はここまでで50検体はゆうに超えていた、つまり魔力の打ち切りである。
「あ~、もう無理だわ」
「今日はここまでか」
「条件も絞れましたし、またいくつか予測して新しく作成しますか?」
「そうだな・・・いや、それは俺がやろう、明日からはウォルフくんも発動の方を担当してくれ。おそらく本格的なものになるほど魔力消費も激しいはずだ」
確かに。最初は抵抗がすごくて疲れたけど必要な魔力消費事態はそれほどでもなかった。でも最後の方は逆に抵抗は殆ど無いのに底なし沼に流しているようにどんどん魔力が消費されていった。僕って今魔力量どれくらいなんだ?結構あるとは思ったんだけど全然足りる気がしない・・・。
「グレンさん、ウォルフくんの手伝いはもちろんだけど成果も見えたしそろそろ本格的に魔力量の多い人を呼んだほうがいいよ。というかシン兄ちゃん呼んで。全然足りてる気がしない」
「?たしかに消費は多いと思ったが今日は個体数も多かったからだと・・・」
「総数の問題じゃないよ、確かに個体数の多さも関係したけど一気になくなったのって最後の4~5検体だもん。あの感じで考えるとたぶん僕とウォルフくんの魔力足しても1本できないと思う」
最後の一本はまだ余力を感じた。発動って魔力量少なくていいはずなのにそんな気が全然しない。
「今回の魔法符は古代魔法の魔法陣が元だ、おそらく事前に魔力を込めて発動するものではなく流す魔力を該当魔力に変換して使うものだろう」
つまりイメージ設定を魔法符に肩代わりさせているだけで通常の魔法を使うのと変わらないと?
「そんなの3人でできるわけ無いじゃん!これ大魔法の部類だって理解して、お願いだから!!」
現代の魔法符→作成段階である程度の魔力を込めておける、ただし魔力はその属性が必要
古代の魔法符→魔力変換を行い魔力があればだれでも使用可能ただし魔力を込めておくことは出来ない
トールは作成段階である程度グレンさんが魔力を込めてくれていると思っていたもよう、しかしよく考えたら魔法符はかなりの数が作成されていてグレンさんは樹木属性そんなに持ってないよ?というオチ




