衝撃の事実が!?
4ヶ月過ぎて戻ってきたよ!
レッドドラゴンの狩りについては別にいいよね?美味しかったとだけ言っておくよ。
グレンさんは帰ってきた時なんか格好が紅蓮さんになってたけどあれって何で染めてあったのかなぁ?ちょっとドキドキだよね?主にどっかのお国が無事かどうかの意味で。グレンさんってば意味ありげに笑ってもう手出しできないから大丈夫としか答えてくれないんだよ?
「過ぎ去ったことは忘れよう、今は樹海創造魔法の話だ」
ごまかされているような気がしなくもないけど確かに僕らにとて重要なのは他の国の安否じゃなくてこの町の未来だね。各自今までの報告をすることになったよ。
「僕は特に変わりはなし」
「僕は課題を全てやり終え確かに簡単なものなら作成可能になりました」
「ふむ、まあ二人は一般人だからな。変わった情報はこれ以上手に入らないか」
当然だね、そもそも最初に僕が文献から発見したことさえ偶然だ。王立図書館の文献にもきちんと載っていたし各国との外交で忙しかった古参の外交官の人(魔族種)の人なんかもそんな話を聞いたことあったなぁ位には知ってたという、時間さえあれば文献はいつか城の人が見つけていた、忙しすぎて手が回っていなかったんだよね。つまり僕が最初に見つけたのは城の人と違って暇だったからという身も蓋もない話しなのさ。
で、僕らには手に入らないということはグレンさんは入手できたということだよね?どんなことかなぁ?
視線で続きを促すとグレンさんは持ってきていた書類を見せてくれた、あ、お爺ちゃんからの手紙だ!
『・・・―――というわけでこちらの目処はだいぶたった。
次に報告することは例の大魔法についての記述を新たに発見したというものである。当時の研究機関の覚え書き程度なのだが当時の魔法は属性の魔石を好んで用いたという記述とともにいくつかの魔法陣の記述も発見された。しかし魔法陣に関してはこちらの妖精種の専門外であり、どうやら人種が用いている魔法符に近いものであるという結論からこちらの符術士であるグレン符術士に解読依頼を出したいという結論に至った。写しを送るので解読とそこから樹海創造の魔法を作成できないかの研究を―――・・・あとグレン、お主儂の実験室をついに腐海に進化させおったな?後で些細報告するように!』
あれ?腐海って元々じゃなかったっけ?グレンさんが原因だっけ?・・・なんだろう、そのへんの記憶が曖昧だなぁ(棒)?
他の文章は向こうの森林研究についてやこちらで研究している土壌改良の見解、何故か僕の近況を聞く質問などが記されてた。え、これって僕のことまじめに報告されてたの?公式文書で?
一抹の不安を抱えてグレンさんを仰ぎみたらとってもいい笑顔で親指をぐっとだされた。・・・僕もうノルドにいけない!!
恥ずかしさのあまり沈み込んだ僕を尻目に同じく報告書に目を通したウォルフくんが添付されてた魔法陣の写しを眺めて分析し始めた。まるで新しいおもちゃを与えられた幼子のように瞳が輝いてる。ちなみにグレンさんの瞳も輝いてる。もう好きにしてくれ。
僕はのそのそと台所に向かう、そろそろおやつの時間だ。
今日のおやつはアイスクリームなのです。僕が作ったんじゃないよ?貰い物だよ?・・・モウセさんからの・・・。
4ヶ月出かけている間、モウセさんたちに食料庫を開放したら何故かモウセさんがお菓子作りに目覚めちゃってたんだよ。一緒においておいた僕の料理レシピのメモが原因なのだろうか?
いろいろな意味で衝撃の事実が判明。
天の声<モウセさんたちは前からいるよー?階段上がるなんて出来なかったけど
モウセさんの料理研究の原因はいつも主人公が普通のご飯を作って与えていたからです。4ヶ月もの間そのままでも食べられるとはいえ材料だけなんて耐えられなかった古参の腐海生物たち、一番器用なモウセさんがついに立ち上がった!・・・というのが真相。主人公が知ることはありません。




