表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
101/136

またお預けですか?

 新しい魔法符の作成はグレンさんがいないと出来ないから結局その日は解散になった。しかし次の日になり、僕たちはまたしばらく作成がお預けになることを知る。最近の襲撃事件の犯人についての対応にグレンさんも担当することになったんだ。


「あれ?捕まえた人たちじゃ情報足りなかったの?」

「犯人の確定には至ったんだがな、相手の身分が厄介なんだ」


 ああ、他国のお貴族様か面倒だね。

いよいよ本格的に作業できるとあって楽しみにしていたのに水をさされたグレンさんの機嫌はすこぶる悪い、相手の国に血の雨がふらないことを祈ろう。


「トール、腐海生物とこの間の爆弾を貸して「さあいってらしゃい!」・・・チッ」


 この国にバイオハザードを起こさないと言って他国で起こしていいことにはならないのだよ!?

必死にグレンさんを追い出そうとする僕の服の端がチョイチョイと引っ張られる、何かなウォルフくん?僕今忙しいんだけど?


「なあトール、なんで他国の貴族だとグレンさんが出ることになるんだ?1番隊所属っていっても他国には通用しないだろ?技術職だし」

「「?(顔を見合わせ)・・・!」」


 僕達には周知の事実だったが一般人は知らないのか!?


「ウォルフくんウォルフくん、1番隊の人種はほぼ貴族出身だよ。と言うかシン兄ちゃん以外貴族だよ」

「その中で俺はロード様の親戚筋・・・まあ結構権力持ちだ」


 まさかの事実にウォルフくんがびっくりして固まってるよ、皆貴族らしくないもんねぇ。


「お爺ちゃんたちエルフ組はそもそもその道の権力者だからね、実力とか合わせると必然的に貴族になっちゃうんだって」

「貴族出身といっても継承権も低い、跡継ぎ候補からは完全に外れているものばかりだ。気にすることはない」

「だって今回権力者としていくんですよね?」

「1番隊のものとして名だけは各国に知られているからな、当家権力を発揮する名代としては使いやすいのさ。まさか跡取りを不穏な土地にやるわけにもいかないしな」


 権力者の都合って面倒というかいやらしいよねぇ、だから僕自身はお爺ちゃんの庇護があっても絶対に一般人扱いで関わらないようにされてるんだけど。・・・最近なんだかんだで関わってきてるからそろそろ怒られるなぁ。思わず遠い目になっちゃうよ。


「自覚があるようだから簡単に言おう、トール、俺がいない間は町から出てろ。これ以上権力争いに関わるな」

「今回の襲撃は僕のせいじゃないと思いたいけど・・・りょーかーい。ちょうど狩りの課題あるから行ってくる。4ヶ月ほど」

「いやそれ解決させてからかなり期間開くんじゃねーの?その間ずっと開発おあずけか?」

「じゃあウォルフくんも一緒に行こうよ。どうせ他国行きならグレンさんもそれくらいかかるって」

「ならウォルフくんには俺から課題を出すか。出発前にトールの家によっておいていこう、課題を消化すれば簡単な魔法符なら自分で組み合わせて作れるようになっているはずだ」


 だいぶ予定外だけどすぐに課題消化のたびに出ることが決まった。最初は王都で課題を行うと言って旅に行くことを渋っていたウォルフくんは僕の課題がレッドドラゴンで、課題の決まりとして旅の間は僕が一切の食事を担当すると聞いてあっさり陥落した。この食いしん坊さんめ。



ああ、またお預けにぃぃぃ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ