自分が嫌がることは人にやっちゃいけません!
捕まえた襲撃者たちはグレンさんによって全員諜報暗部部隊に送られた。そのままグレンさんは報告をしに王宮に戻ることになった、これで最近の襲撃事件の犯人がわかるのかな?僕はその間腐海生物たちのご飯を作って部屋に放り投げといた、お腹をすかせた奴らの前にご飯持って下手に現れたら一緒に食べられちゃうもんね。もちろん功労者なカズラさんたちには別メニューをゆっくり食べれる場所で提供しといたよ?
「・・・変な生き物にレッドドラゴンステーキ提供・・・」
「ん~?今日は特別だよ、お肉屋さんに蜜もって行ったら美味しいのくれたんだ。ウォルフくんも食べていく?」
「食べる」
高級品のレッドドラゴンステーキに舌鼓を打ちながらお互いの研究成果について報告しあう、僕の方は報告書をさっき渡してたからウォルフくんの報告をきくだけだね。
「理論的なものは出来たぜ、あとはトールに魔法陣を確認してもらうだけだな」
「どんなイメージになったの?」
「結局のところ風魔法の補助で自在に動いてるってかんじだな、僕達の付与魔法の植物版なんじゃないかって事になった」
「風の付与っていうとスピード系?」
「スムーズな動きはそれなんじゃないか?後は普通に風で動かしてるんだろうな、植物は自分で動けねぇから」
「水と樹木属性は無理やり動かしている植物の強化に使われてる感じかな?」
「そっちは僕達にとっての身体強化だな」
「イメージはその二種類の組み合わせか」
変に理論づけせずに自分たちに置き換えた考え方か、確かに実際に体験してるからイメージしやすいな。
僕は部屋の隅にある観葉植物に樹木操作の魔法をかけるつもりで魔法を展開しようとしてモウセさんたちに威嚇された。どうやらモウセさんたちにとって樹木操作は仲間を無理やり動かそうとする屈辱の魔法のようだ。反省、たしかに無理矢理は良くない、僕もあの光景は嫌だった。
「緊急手段に手を貸してもらいたいってことならいい?」
モウセさんたちに了承をとって非常手段とすることにした、後でサーシャさんたちに報告しなくちゃ、あ、お爺ちゃんにも伝えてくれるように頼まないと。魔樹系の前で樹木操作魔法使ったらやばいって伝えないとね。襲われても文句言え無いわ。
植物には魔法をかけずに魔法陣の確認展開をして用紙に移す作業を行う、ウォルフくんはグレンさんにある程度魔法陣のことを聞いていたらしくてすぐに分解作業を開始した。なんだかウォルフくんがいつの間にかグレンさんの弟子になっているような?
「ああ、弟子入りした」
「じゃあウォルフくんは符術士になるの?」
「もともと魔力量はそれほどあるわけじゃないからな、今までの作業から考えて符術のほうが俺には効率もいいし、こうして理論立てて考えるのも楽しい。新しい研究材料はすぐ近くにいるしな?」
意味ありげに視線をよこすウォルフくん、これ、思いつくたびに僕に魔法陣かけって迫りに来るってこと?
「料金弾んでね?」
「そこは友人価格じゃねぇの?」
「僕の種族は極秘なの、安売りは出来ないなぁ」
軽口を叩いてお互いクックと笑う、どちらも本気じゃない証拠だ。
まあたまにならこうして協力するのも楽しいだろうしね、僕の研究にも役立ちそうだし親友の応援するのはやぶさかじゃないな。
ついに樹木属性の魔法陣抽出完了、次はいよいよ魔法の創造実験開始・・・するといいな




