表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

投稿テスト:青春とかバトルとかのごった煮

作者: 8mmBB弾

靴箱に入れられたラブレターってくさそう(小並感)

放課後の学校の屋上を夕焼けが紅に染めている。

一人の少年が、その屋上へと続く階段を登っていた。彼の胸の内側は今、緊張と興奮に支配されている。


さかのぼること数時間前、彼の靴箱から一通の手紙が発掘された。そこには可愛らしくも凛々しい文体でこう記述してあったのだ。

『田中君、話があります。今日の放課後、屋上に来てください。』

これを告白と言わずして何と言おうか!

間違いない!春だ!人生の春が来たのだ!

少年、田中は有頂天となってこの約束に答え、今こうして階段を踏みしめているのである。


さて、田中は無事屋上へとたどり着いた。目の前には屋上への扉。この扉の向こうに手紙をくれた少女が待っているのだ!

田中の心の震えが止まらない。

果たして誰が待っているのだろう?

期待と不安と人生最大の興奮を胸に、少年は今、運命の扉を開け…


扉が開かない。鍵がかかっている。

「…そういやこの学校って屋上は開放されてないやん…」

田中は今更その事実を思い出した。ではあの手紙は一体…?

考える間もなく、後方からの鋭い気配を感じ、田中は素早く胴体を右に捻らせる。その体を並行にかすめて、投げナイフのような何かが鉄の扉に突き刺さった。

「またお前かいな…鈴木!」

「その通りですよ、田中君。ハニートラップにかかるなんて、君は本当に馬鹿ですね」

鈴木はゲスい笑みを浮かべながら田中の正面に右手をかざした。その刹那、彼の右手の周りの原子がカーボンとなって再構成され、投げナイフのような何かとなってその右手に握られる。

「へっ…お前の再結晶リクリスタルも全然ダメやん。たまには投げナイフモドキ以外も作ってみぃや」

「そうですね…今度はその減らず口を塞ぐホッチキスでも造りましょうか」

そう言いながら鈴木は投げナイフのような何かを田中めがけて投げた。彼の右手から発せられる原子流動が加わり、投げナイフのような何かは亜音速のスピードで田中に降りかかった。

それを素早く見切り、今度は胴体を左に捻る田中。再び彼の体を霞めた投げナイフのような何かが扉に突き刺さった。

だが、それだけでは終わらない。

「!」

田中が気付くのとほぼ同時に、扉に刺さった二つの投げナイフのような何かが中性子崩壊を起こし、爆発。屋上への扉が吹き飛ばされ、周囲は爆風に包まれた。


放課後の学校の屋上の一部を黒煙が染める。その黒煙の中から飛び出してきたのは田中だ。彼は今初めてこの学校の屋上に足を踏み入れた。

「全く鈴木のアホ、派手にやるな~」

遅れて1秒、原子流動の超加速で鈴木が飛びかかってきた。またも田中が紙一重でかわす。

「どうです、この屋上の景色は?」

「お前のせいで全っ然見えんわ!」

「それは残念でしたね!ではこれでチェックメイトです!」

ナイフのような何かを手にした鈴木が、再び亜音速で襲いかかった!

だが、その次の瞬間、鈴木の動きがピタリと止まった。

否、止められているのだ。突きつけたナイフのような何かを田中が右手で掴み、一瞬にして亜音速の動きを止めたのである。

10Gの衝撃を片手で受け止める田中。その光景に、鈴木は一瞬感動すらしていた。

「屋上に誘ってくれたんは嬉しいけど、俺の青春踏みにじった対価は高いで…?」

田中がひきつった笑みを浮かべる。その体から発せられる力の前に鈴木はまた、敗北の気配を察したのだった…

深夜のノリで作った文章は怖いよね…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ