離縁まであと半月 サイモンの訪問2
「私は・・・サジタリーに何が返せるのかしら?」
「それは、愛ですよ、愛」
控えていたサーシャが、何だか嫌な笑いで、私の冷めたお茶を入れ替えてくれた。
「・・・何考えてるの?」
「勿論、睦言のあの手この手ですよ」
「あなた、そういうの多くない?」
その手の話しはどう返していいか分からない。
「別段そこまで気にすることでは無いでしょう。どうにかなるものでは無いの?」
「お嬢様!!」
「は、はい!?」
「宜しいですか?お嬢様は睦言を軽くみていますが、睦言は女性が頑張らないと、すぐ男は逃げていくんですよ。特にサジタリー様は堂々と愛人を作る事が出来るんです」
「・・・確かに」
王族だものね。
「女性には毎月、月ものがやってきてます。その間どうするんですか?」
「・・・確かに」
嫌な思い出だわ。
「特に妊娠した時が、他の女に取られるんです」
「・・・確か、に?」
でも、ホーン様はカテリナから離れなかった。それだけ努力しているという事なのかしら?
「逃げられない為に、睦言を色々知り、男性を満足させるんです」
「そう、かもしれないわね。例えば?」
とりあえず聞いてみようかしら。
と言って聞いたのが間違いだった。
「待って!!もういいわ!!・・・その・・・私にはハードルが高すぎるわ・・・。そ、その・・・口とか、手とか・・・無理だわ!!」
まだ、何もしてないし、何も知らないのに、話しの濃厚さに目眩がしそうだった。
聞くんじゃなかった。
「その、もしかしてサーシャは、そんなこと、してるの?恋人と」
「努力は惜しみません!」
そんな得意顔がで言われたら、返す言葉がないじゃない。
「まあ、お嬢様はまだまだ先ですが、覚えていて損は無いですよ。あ、そろそろサジタリー様が来られる時間ですよね」
とくん、と胸が早くなる。
「そ、そうね。夕食を一緒にする予定だから」
「どうされますか?皆様とご一緒されますか?それとも、お2人でされますか?」
「そう聞くということは、既にその用意になっているのね」
「よくおわかりで。ご主人様にも奥様にも許可は頂いております。2人きり、という訳ではありません。部屋には、私だけですが、控えておりますので」
「・・・気が利くわね」
肩を竦めお茶を1口飲んだ。




