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俺は骨。  作者: あひる
1/3

1ー毎日


最近の人間は強い。そんな噂がよく聞こえるようになった。日々、この住処であるダンジョンの最奥に行かせまいと戦う自分たちにもこの噂が正しいものだと感じている。

俺のいるこのダンジョンは全体的に弱いモンスターしか住んでいない。なので入ってくる人間も弱い者ばかりだ。なので世間の言う強くなったがどの程度かはわからない。それでも感じるのだ。強くなった、と。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今日の戦果は?」

俺が戦いから戻った所へ話しかけてきたのは友人のスケルトン。倒した冒険者の装備を身につけるのが好きで今や身体中装備品だらけだ。中には魔力の宿っている物もあるのか、暗闇でほのかに輝く骨はとても目立つ。正直やめてほしい...。

「何もないかな。強いて言えばこれ?」

俺は手に持った剣を渡す。

「これは...なんだ?妙に輝いてるな...」

と身体のあちこちが輝いている骨が言う。確かにこの剣は輝いているし、強そうなのは見て取れる。ただ俺達はただのスケルトン。特殊な力なんか使えないから目の前のピカピカスケルトンを除いて魔力宿った武具を持つ骨はいない。拾ったところで錆びた剣と変わらないから無駄なだけだ。

「まさか...くれたりしないよな?」

ピカピカスケルトンのお気に入りにはなったらしい。もとよりそのつもりだった俺は快諾する。

「ありがとう!友よ!これでまた強くなった!」

一段と明るくなった骨はご満悦で去っていった。

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