1/3
零話
俺は目を開ける。目の前には大きな家?がある。外は寒い。扉を開けるとそこは図書館だった。見える限りに人はいない。
扉を閉めて、中に入る。中は暖かった。
辺りを見渡すと突然後ろから話をかけられた。
「ようこそ、お越しいただきありがとうございます。おや?あなたは人間ですか?珍しいですね。こんな所に迷い込むなんて。」
俺は驚いて振り向く、そこには背の高い燕尾服というのだろうか。そんなような服を着た男がたっていた。
「さて、あなたは何をしにここへ?」
と燕尾服の男がソファーへと案内する。
「どうぞ、座っていいですよ」
俺はソファーに座り男に名を尋ねる。
「私の名前ですか?残念ながら私には名前と呼べるものがございません。適当に呼んで頂いていいですよ」
次にここについて尋ねる。
「ここですか、ここは人々の記憶を書物として管理する図書館ですよ。」
「では、これを読んでみてはいかがですか?」
と男は1冊の本を渡してくる。その本は茶色の表紙をしており、題名は書いていない。しかも、普通に薄い。
俺はその本を手に取り中身を読む。