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3 始まりの町

感想を頂いたり(初っ端から誤字が酷いけど)、かつブックマしていただけてたり、

嬉しくて、喜々として書いてるんですが、やっぱり校正は遅い……(-_-;)

誤字脱字だらけでも、一応?校正はしてるんですけどねぇ…

もう、自分で書いといて何言ってるのか、??って感じが多すぎて漢字の間違いまで

気づかないことが多かったりとか、だろうかと分析しては落ち込みそうになるので

あんまり考えません(`・ω・´)

次話まではかけているので、なるべく早く送り出します

いつもありがとうございます<(_ _)>

 クリスは【始まりの町】城壁門に着いた。


 がたいのいい門番が三人。ここは草原に続く門だからか貴族専用門はない。代わりに、魔物対策だろう城壁は頑丈に造られているのが一目で分かる。

 この国は身分が貴族と平民に分かれていて、クリスは平民。


 選ぶルートによって実は王族の娘でしたって言う設定もあったが、クリスはイケメンたちを攻略しないようにしていたから、全体像は把握できていない。

 乙女げーと言えば、誰か一人を選択して攻略するルートが多いようだが、黄プリでは逆ハーレムルートなるものが存在した。冒険や採集するのに便利ということもあり、聖ことクリスは攻略なしルートを選んでいた。ただし、攻略なしは途中まで逆ハールートと一緒、と言うか逆ハーのノーマルエンドでもあるので、ハッピーエンド逆ハーはともかく、バッドエンドには陥らないように、イケメンたちの最低限の好感度は必要だった。ヤンデレルートは基本ないのだけど、逆ハーのバッドエンドだけは、えげつないと聞いたのだ。最低限の好感度を上げることは冒険などにも役立つスキル向上にもなっていたから、面倒なことも別段なかったが。


 黄プリこと『黄百合のプリンセス』と言えば、魔法も剣も魔物すらいるファンタジー世界観に西洋の中世ぽい建物が立ち並ぶ街並みとイケメンズ。

 門番三人がイケメンかは人によるとは思うが、20年前はイケメンでしたね、という感じ。おじさんたちだった。だがレンガ造りの建物は色が統一され、道が馬車が通れるように広く、門の間からちらっと見た中の景色にテンションが高まる。


「初めてみる顔だな。身分証はあるか?」


 門番はそう言って手を出したけど、身分証なんて持ち物になかった。

 冒険者にとっての身分証と言えばギルドカードのことだろう。そういえば、最初城壁のすぐ外から中に入るんだったと思い出す。部屋から始まればいいものを、黄プリはなぜか【始まりの町】の()から始まる……。

 最初からゴブリンに遭遇なんて攻略サイトでも聞いたこともないけど、まぁ今日はたまたまついてなかったのだろうと思い込むクリス。何しろ異世界、それもゲームの世界にいることこそ、運がいいか悪いかで言えば悪いのではないだろうか。

 クリスはため息を抑えて答えた。


「この町の冒険者ギルドに登録しようと思っています」

「…冒険者にしては口調が丁寧だな。どこぞの貴族にでも使えていたのか? 通行書発行で銀貨1枚預かりになるが、冒険者ギルドでカードを作れば大銅貨9枚は返ってくる」

「分かりました。ありがとうございます」


 年上に口調が丁寧になってしまうのは、兄たちに仕込まれてしまったからか日本人だからか仕方ないことだけど、冒険者としての口調は平常運転でいいようだ。

 楽でいい! ひゃっほい~


 町娘を最初に選択すれば町の中スタートだと攻略サイトでだかで読んだ気はするが、ゲームは、いやこの世界ですでに冒険者としてクリスの人生は始まっている。ステータスでも職業が冒険者だったから、決まりだろう。チュートリアルがどこまでだったのかはうろ覚えだが。

 関所で通行書を発行してもらいながら考える。


 何の知識もない町娘より冒険者の方がいい、とクリスは思う。

 面白そうだしね、とニコニコできるクリスはやはりどこかおかしい。ゲームでの冒険がいくら好きな女性だとしても、実際に成人した状態で異世界に転移したら、町娘の選択をしておくべきだったと、冒険者であることを嘆くのが普通な気がするが、そこに気づいていないのか、楽観的すぎるのか、すでにクリスの頭は所持金のことに意識は移っている。


 通行書発行で一万か。九千返ってくるとしても千キリもしたんだなと小さく呟く。もう一年以上も前に始めたゲームだから細かい部分までクリスは覚えていなかった。

 お金も所持金が十万で、銀貨が九枚に大銅貨が二十枚所持していたことでたぶん銀貨一枚が一万キリなのだろうと検討をつける。ゲームではキリでの計算しか出てこなかったが、実際には貨幣が流通していてキリの単位はあまり出てこないのかもしれない。

 通貨を表すキリ以外の単位は地球と一緒のはずだ。


「ようこそ、カリスミラーへ」


 関所を無事通過し、ぎぃぃっと鉄製の門を開けてくれたおじさんは笑顔を見せてくれた。クリスも笑顔で返す。


 ゲームでは通るたびに同じ門番がいて名前もあったが覚えてない。始まりの町には攻略者が一人いたが、その名前すら出てこない。

 だけど、冒険者ギルドへの道はしっかり覚えていた。というより一本道だから迷うこともないのだけど。

 クリスはぽてぽてと道なりに進んだ。

 



 冒険者ギルドに着いて、カードの申請をする。

 すんなり全てのことがスムーズに行くのは嬉しい。もらったカードがたとえ見習いを表す一番下のFクラスだとしても。文字も普通に日本語だった。見渡す顔立ちは西洋人ばかりだが。

 カードにはクリスの名が記されていた。

 最初のころ単独依頼ばかりしていた記憶がある。パーティ組んでもマイペースな操作=下手くそのため置いてけぼりだったりが続いて単独(ぼっち)行動するしかなかった。置いて行かれるのも、相手が悪いのではなく、聖が選択ボタンを押し損ねてのことだから、迷惑をかけてしまうのが申し訳なかったというのもある。


 だが、途中から変なガチャが登場した。

 パーティメンバーガチャと言うやつだ。ガチャの中に人が入っていると思うと、変な気もしたが、すぐに慣れた。そのガチャのお陰でパーティを組んで討伐に出かけることができたから。

 いやね、RPGでパーティ組まないと進まない、初めての町から一年過ぎたとかあるからね、とクリスは独り言ちる。黄プリを始めて数か月後に人ガチャが出たのはラッキーだったと。ゲームでは挨拶さえきちんとすれば、下手でも皆優しいよ? と友人たちは言うが、それは彼女らが普通に操作できるからだと思う。怒る人とか確かに見たことないが、申し訳ないじゃないか。下手の前段階で進まないとかあまりいないと思うので……。


 ちなみに、彼らガチャメンは攻略者にはならない、なれないらしかった。たぶん、システムが違うのだろうけれど、個性的なキャラのせい、とも言えるかもしれない。

 最初にガチャで出たのは、上半身裸にサングラスと三つ編みにピンクのリボンのムキムキのおっちゃんだった……。これでいいのか乙女げー!!? と思ったものだ。


「はぁ~い、クリスちゃん、これからよろしくね♡」


 語りかけられた話し方が乙女だったから、ありよりのありなのだろうと結論付けたが。

 可愛いのもいた。七色のペガサスとか動物系、妖精系は全てが可愛くディフォルメされていた。冒険者メンバーだけど……。


 恰好良いパーティメンバーには恵まれなかったが、ムキムキは伊達にムキムキを誇ってはいない頼りになるレアキャラだったので、かなりお世話になった。初めてのパーティメンバーガチャということでお試し無料だったし、討伐を進めることが出来たので、深くは考えなかったが、この世界にはいるのだろうか。彼ら。


 これからは、またソロ討伐かもしれない。

 男装もしているし、パッと見で女性冒険者には見られないかもしれないが、その方が安全かなと思う。

 ここはゲームだけど、ちゃんと人が生きている世界。だからこそ何が起こるか分からない。パーティを組むこともあるだろうけど、乙女げーの世界でもある。まさかの知らないうちに攻略が進んだり、モテモテになる可能性だって万に一つはある、かもしれない? ……まだ鏡を見る前だから。


 町娘ルートもあることで、全体としてはどんな攻略者がいるかは分からないが、攻略サイトでチラ見した限り出てくる人物は同じだった。立場や国までは少し違うらしいことは知っている。


「説明をお聞きになりますか?」と問う受付のイケメンには大丈夫ですと答え、ガイドブックなるものだけ頂いて、冒険者ギルドを後にした。――そして思い出す。あのイケメン受付男子はゲームで「これでチュートリアル終わりです、お楽しみ下さい」と案内してくれたキャラだと。


 どうやら無事、チュートリアル編は終わったらしい。ゲームではチュートリアルが終わった段階で普段着三点セットと10万キリをプレゼントされていたが、ここではすでに持っている。イケメンに下着まで貰うのはさすがに恥ずかしいので、良かったと思うクリス。


 さぁ、次は商業ギルドだ。

ゲームあるあるを書いてみましたが、私だけかなぁ~

みんなと一緒にゲーム(^^♪と喜びながら、ステージに立って

その後、一人ぽつんと残っている自分の分身キャラに

唖然としたこと、数度…

イケメンガチャいっぱいあるのに、なぜか私が引き当てるのは

オネェさんとか、ごつい方とかばっかりなのは、ねぇ、なぜ???

・・・最近ゲームできてないからか、それでも、幸せだったのね、と今落ち着いた

(悟りさえも残念臭が漂うのは気のせい、のはず)

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