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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

友達

友達-蛇足-

作者: 天鈴

元ネタ https://ncode.syosetu.com/n0617ed/

のキャラクターが意味もなくいちゃいちゃしています。

「行くぞ」

「よしこいっ」


 ぎゅっと目を閉じてぐーっと唇を噛みしめたナナの肩を片手で掴み、そのままむちゅっと唇を重ねる。

 ぐいぐいぐいとオレが押すとナナも押してくるので押しくらまんじゅうみたいだ。


「んーっ…………ぷふぁっ。息苦しい。息苦しいよ。シン君」

「ぷふぁっ……うっせ、オレも苦しいんだよ。なんだよ。死んでるのに苦しいって、バカじゃねぇ?」

「バカじゃないしっ。苦しい気がするだけだしっ、シン君の勘違いだしっ」

「気のせいじゃねぇよ。苦しいだろ。ほらっ」

「うぐーーーっ」


 ぐいっと唇を重ねたら、今度は準備していなかったからか唇が閉じられなかったナナがうぐうぐ言ってる。

 面白いから唇をはむって挟んだらますますうーうー呻いてちょっと楽しい。


「ぷふぁっ。やっぱり苦しいじゃねぇかっ」

「ぼくも苦しいよっ。何が楽しいの??」


 息を止めているのも苦しくなって唇を放すとナナがぎゃーぎゃー喚く。

 何が楽しいのかと聞かれてもオレも分からないんだから首を傾げることしかできない。

 ナナの国の中にはたくさんの人が勝手に暮らしてる。

 ナナとオレがいろんな建物を作ったからそこかしこで好きに過ごしているんだけど、食べなくても腹も減らないし、寝なくても平気だし、ぼーっとしててもいいんだけど、それだけだと飽きるので食べモノを作ってる人とかしたかったことをしている人もいる。

 中にはなぜか素っ裸で苦しげな息を吐きながら絡み合ってる人もいるんだけど、これがけっこう多い。

 飽きずにずーっとやってるんだから楽しいはずだとナナが言い出してマネしてみたもののホントに何が楽しいんだろう?

 まぁ、オレはテレビで見たことがあるから、あれが夫婦とかですることなのは知ってるけど、外の人たちは別に夫婦じゃなくてもしてるから誰でもいいらしい。

 混ぜてもらおうっというナナを捕まえてオレとじゃないとダメと言い聞かせたのはどうしてなんだかわかんないけど、どうせナナが話しかけても相手にもしてくれないし。

ただ、なんとなくいやなんだよな。


「口をくっつけても苦しくない方法を探すゲーム?」

「おー、なら頑張れよ」

「ううーっ」


 ぐいっと頭を掴んで唇を重ねる。

 柔らかなナナの唇がはむはむとオレの唇を挟み、閉じるのを忘れた真っ黒な瞳がぱちぱちと何度も瞬く。

 息継ぎ、息継ぎねぇ。

 プールだったら鼻から息を吐くんだよな。

 あー、いけそう。


「うーうーうーうーうーうーうーうー」


 息苦しくなってきたらしいナナが真っ赤な顔でばたばた暴れている。

 息を止めるのが必死で鼻からとか考えもしないみたいだ。


「ぷっふぁっ、死んじゃうっ」

「生きてねぇじゃん」

「死ぬのっ、死ぬ気分なのっ」


 気分ってなんだよ。

 ぷふっと笑ってたらむぅっとナナが唇を尖らし始めた。


「なんか、シン君苦しくなさそう。何か必殺技を見つけたんでしょ?」

「あー、まぁ、オレは……大人だから? 教えて欲しいか?」

「むきぃーっ、ぼくの方がお兄さんなのにっ。いらないし、自分で見つけるしっ」

「へーへー、ならがんばれよ」


 ギャーギャー喚くナナが鼻で息ができると気付くまで、一日の大半を唇を重ねてこようとするナナとの追いかけっこで過ごすことになるなんてまったく気づかずににやにや笑うオレがしつこいっと怒鳴るまであと数時間。

元もとBLの香りがしてましたが、なんとなく浮かんだので……

これより肌色が増えてくると肌色部分だけムーンライトにお引越しします。

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