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1 狂い月
心労の神狼、新シリーズ投稿開始!
基本的に不定期更新になるかも...
ここは街はずれの無人の廃ビル、その屋上だ。
血と硝煙の臭いがするそこに一人の小柄な少年が腰かけていた。
少年の近くには二つの『人間だったものの残骸』が転がっている。
少年は屋上のフェンスに背中を預け、ただ空を眺める。
その空には満天の星が輝いていた。
そこに...
「おうおう、よくもオレの部下を二人も殺ってくれたな、えぇ?狂い月さんよぉ」
一人の大男が現れた。
狂い月、その名前は少年が戦い続けるうちに何時しかつけられた名だ。
少年は立ち上がりもう一度空を眺め、夢想する。
自分がこうして戦場に身を置くことになった理由を...
to be continued...