表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/37

三話 水分補給、そして・・・。

月が二つあることに気付いてから30分、影秋は落ち着きを取り戻していた。

「意味がわからない。つまり悩んでも仕方ないってことだな」

落ち着いたのではなくたんに考えることを放棄しただけだった。




「とりあえずどうするか、湖の周りでも一周してみるか」

と結論を出しその場に拾った木の枝を突き刺し目印にして動きだす影秋、



「一周したけど何もねぇじゃん!!」

と一人で突っ込む

あるのは木々のみであった。


「っていうかめちゃめちゃ静かだな・・・街が恋しいぜ」


そう、静かであった、この森は生命を感じさせないほどに静かなのだ。

物音もしない、たまに風が吹いて木々を撫でるだけ。


「なんなんだろうか、この森はこの湖もでかいだけで特徴ねーし!」


と一人で愚痴を言っていた。


「喉が渇いてきたな・・・湖の水飲んで平気か・・・?腹壊したら嫌だしなぁ・・・火を起こして沸騰させるか?」


とかばんをあさる。



持ち物は


財布(14431円)


iPh○ne(3○S)


フェイスシート後4枚くらい


ボディシート後13枚くらい


ポケットティッシュ三袋


24時間戦える栄養ドリンクが二本


チャッカマン


である。

ちなみにトートバッグに入っている


「タバコは吸わないが、吸う友人たちのために持っていたチャッカマンがこんなところで役に立つとは思わなかった!!人生なにがあるかわからんね」

と誰もいないのに突然説明しだす影秋である。


「さて・・・と・・・どうやって沸騰させるか・・・?」

チャッカマンはあるが知識も道具ない影秋であった。







「ふぅ・・・。自然の水うめぇー」

結局そのまま飲むことにした影秋、考えなしである。


「うるせぇ!喉が渇いてしかたないんだよ!!」

メタ発言乙な影秋、喉が潤ってきたあたりで湖が月明かりだけではなくほんのり光っていることに気付く。


「なんだ・・・光ってる・・・?」

そこで急激に腹が痛くなる影秋、

「飲んじゃダメだったのかあああああああああ」

考えなしである、もう一度言うが考えなしである。


「ぐううううううう」

最初森の中で目が覚めた時とは別の理由で絶賛混乱中である。

「この痛みは、なんだ・・・!!」


我慢する痛みではなく体がねじれるような痛みが影秋を襲っていた。

「なん・・・だよ・・・この痛みぃ!!!」


とても我慢できるものではなかった、影秋の意識は朦朧としてきていた。

そこで声が聞こえてきたのだ、女の人の声、湖のほうから声が聞こえる。


「あ・・・して・・ださ・・、あな・・祝福さ・・した。」


湖のに立つ人影を影秋は見た。

微かに光る湖の上を優雅にゆったりと歩く、髪が長い 幼女・・の姿を


「なんじゃそりゃああああああああああああああああああああああ」

影秋は突っ込みながら意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ