表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/37

二話 とりあえず散策

木々が茂る森の中、影秋は途方にくれていた

「目が覚めたら森の中でしたってか?意味が・・・わっかんねぇし・・・」

影秋はかなり同様していた、

「と、とりあえず歩いてみるか。」

と、不安から自らの気持ちや行動を口に出す。

そして、しばらく歩いていたのだが・・・。






木、木、木、どこまで行っても森から出ることはない。

「もう23時・・・。家に帰って寝たいわ!!」

とコストパフォーマンスで選んだミリタリー風のソーラー電波の腕時計を見て一人つぶやく。

そうしなければ自らの不安に押しつぶされてしまう・・・。

そこで気付く。


「待てよ・・・確かゲーセンに居たときは22時を過ぎたくらいだったはずだ・・・つまり意識を失ってから目覚めるまで1時間も経ってないってことか」

自らの考えを口に出す。

「いきなり街の中で意識を失って、気付いたら森の中。意識を失ってから1時間は経ってない、街といってもそれなりに栄えている街で周囲に森なんてなかったはずだ・・・。」

しかもこんな深い森である。

あたりを見回しても木ばかり・・・。

「あれ・・・?」

そこで気付く、真っ暗なのにとても目がよく見えるのだ。

暗いのによく見える、ありえないことなのにいまさら気付く

「どうなってるんだよ!!」

不安に押しつぶされ走り出す影秋。


しばらく走ったところで湖を発見する。

「は、ははっ・・・湖・・・なんだよこのでかさは」

影秋は気がおかしくなりそうだった。

とてもでかい湖、それは影秋がさっきまで居た街の周囲にはない、少なくともこんなデカイ湖はない。

そしてこの暗闇の中湖の向こう岸に覆い茂っている木々が鮮明に見える

おかしい、あきらかにおかしいのだ、自分の目がどうしよもなく異常なほどよく見えるのだ。

この時はまだ気付いてない影秋だが、湖に来るまでかなりの距離を走っておりその速度は時速120km、まったく息切れしていない周りを木で囲まれて距離感覚がつかめず混乱していて己の体の異常に視力でしか気付けなかったのだ。


ついに影秋の脳は限界を超えた、突然まっくらな森にほうりだされてしかも自分の体に何が起きてるのかわからないのである。


「はぁー。疲れたわ・・・少し休むか・・・。」

湖で一息つく影秋、そこで周りを見渡す余裕が出てきた。

「すげぇ・・・」

月に照らされた湖はとても幻想的であった、人工物の光がなく湖に写された幻想的な 二つ・・の月に影秋はただ魅了されていた。


「ん? 二つ・・の月!!?」


影秋は呆然としてしまった。


「夢であってくれ・・・夢であってほしい・・・俺はいったいどうしちまったんだ!?」

突然森の中で目が覚めて真っ暗でもよく見える視力を手に入れてしまいには月が二つある。


「ここは、日本なのか?」

月が二つある時点で日本かどうかのレベルは超えてるだろ!!と自分の中の冷静な自分がノリ突っ込みをする影秋であった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ