十二話 風呂 (R-15?)
サービスシーン?難しいですね・・・。
「う、うまい!!」
影秋は買い物を終えて宿に帰ってきていた。
「めっちゃうまっすよ!これ!!」
どこぞの髪の青い魔法少女のような感想をいいながらご飯を書き込む影秋。
「素材だな、素材が違うんだ!!」
と、専門家ぶっている影秋。
他人から見るとその様子は、可愛らしい女の子がご飯を口いっぱいにつめて満面の笑みを浮かべてるようにしかみえなかったのである。
「お客様、おかわりはまだまだありますよ(ニコニコ)」
「あ、ありがとうございます!!おかわりください!!」
とても微笑ましい光景である。
「ふぃー、腹一杯だわー」
影秋は夕飯を食べ終え、部屋に戻ってきていた。
「とりあえず宿代10日分払ったし、しばらくは安心だな!」
影秋は、この宿の宿泊を10日分延長したのだった。
「とりあえず、風呂はいるか・・・」
とお風呂場へ向かう影秋。
脱衣所で服を脱ぐとき鏡を見た。
「・・・」
可愛らしい美少女がそこにいたのだ。
「・・・ハッ!」
「こ、これおれか!!?」
影秋は自らが美少女になっていたことを忘れていたのである。
「か、かわいい・・・ほれてしまうやろ///」
傍から見ると、ただの一人芝居である。
「まじか・・・こんなに可愛かったなんて・・・ゴクリっ」
影秋は服を脱ぎ、下着に手をかける。
「こ、これは中々緊張するな・・・。」
そして下着を脱いだ。
「・・・」
「・・・」
「興奮しない・・・何故だ?」
影秋は自らの裸体に興奮を催すことはなかった。
それは、何故か・・・。
「お、俺自身の体だから欲情しねぇ・・・。」
そうなのである。
自らの体に欲情できなかったのである。
他人ならともかく自分・・・突然女性になってしまったからとはいえ自分の体なのだ。
興奮することはなかった。
「とりあえず風呂入っちまうか。」
とお風呂場に入る、
そこはシャワーと底の浅い浴槽があった。
「あ”」
影秋は気づいてしまったのだ。
「セルフサービスなのね・・・」
浴槽にお湯が張っていないことに。
「シャワーで軽く流すか!」
とシャワーを手に取る。
「なんだ・・・これはこの青い石と赤い石があるけどこれで水でるのか?とりあえず回してみるか。」
影秋は青い石を思いっきりまわした。
「つ、つつつつめた!」
「あうあうあうあう。」
思った以上に冷たい水が勢いよくでてきてパニックになる影秋。
「あ、赤い石を回せば!!」
と影秋は思いっきり赤い石を回した。
「い、いたっ!」
水の勢いが増しシャワーが影秋の頭に直撃する。
「う、うう、いてぇ」
考えなしの馬鹿がそこにいた・・・。
その後四苦八苦し、シャワーの勢いと温度を調整してシャワーを浴びる影秋、まず髪を洗った。
「うわ、肩まであんのかこの髪なげえ・・・」
黒い髪が肩まで伸びていることにいまさら気づいた影秋であった。
とりあえず髪をシャンプーとコンディショナーがあったのでそれで洗う。
「髪なげぇと洗うのしんどいなぁ・・・」
と一人ぼやいた
「う、目に泡が・・・」
「シャワー、ど、どこだ。あった!」
影秋は気づいてなかった。
赤い石を思いっきり回す影秋。
「あっちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」
考えなしであった。
「あちち・・・髪洗うとき今度から気をつけないと。さて体洗うか」
と影秋は石鹸を手に取り体を洗っていく。
自らの胸に手をやったとき。
「ん・・・うっ、いてっ」
女らしい声が口からでた。
「な、なんだこれ敏感すぎんだろ!」
影秋は男のときのように力強くごしごし洗っていた、そのせいで痛みと快感の入り混じったものが影秋を襲う。
「でも・・・気持ちいいな。」
影秋はもう一度自らの胸に手をやる。
「ん・・・ひゃう!」
「こ、これは・・・目覚めてしまうかもしれん。」
「し、下は・・・」
影秋の手はおのずと、下へ向かい・・・。
「い、いてぇ!!」
影秋の手つきは乱暴だった。
「き、気持ちよくないしいてぇし・・・」
影秋はいつもどおり男の時のような感覚でやってしまったので、自らの魂の形が如実に現れ、とても動きやすいからだであってもできたばかりである女の体にはとてもきついものがあったのだ。
その後、何事も無かったかのように男らしくごしごしと体を洗いはじめる影秋であった。