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悪役令嬢、今日も辺境でキャンプ防衛 ― 焚き火の火は消さないけれど、戦意はよく消える ―  作者: 南蛇井


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25/58

Scene 25:防衛線、完成(ゆるくて強い)

夕暮れ、森の奥。

 木々の間を渡る風は、まるでハーブの香りを運ぶように優しかった。

 鳥は歌い、リスは毛づくろいをし、

 ウサギのマルシュは、丸くなって昼寝中。


 その中心で――

 エリザベートたちが焚き火を囲んでいた。


放浪学者:「……これは、歴史的発見だな。

敵の士気を“ゼロ”にする最強の戦略。」

騎士:「いや、これはもう……“安らぎ兵器”だ。」

料理人:「飯と香りで防衛完了、ってわけですね。」


 火の粉が舞うたび、森が少しずつ光を増していく。

 それは炎というより――安らぎそのもの。


エリザベート:「火は争わない。ただ、温めるだけ。」


 その言葉に、誰もがうなずいた。

 防衛線とは、剣を構えることではない。

 心をほぐすこと。

 焚き火を絶やさないこと。


 だから、この森には誰も踏み込めない。

 理由は簡単――気持ちよすぎるから。


 やがて夜風が吹き、焚き火がやさしく揺れた。


騎士:「虫は寄らず、争いも寄らず。」

エリザベート:「完璧だな。」


 みんな笑いながら、寝袋にくるまる。

 森の守りは万全。

 誰も戦わず、誰も傷つかない。

 ただ、“いい眠り”が国境を守っていた。


章ラストナレーション


森は静かに息づいていた。

鳥が歌い、風が笑い、焚き火が囁く。

――そのすべてが、「防衛」の形だった。


そして今日も、森の防衛線では、

みんなで昼寝が行われている。

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