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鑑定の儀

各位

 お疲れ様です。

 第三話を投稿いたしました。

 年長であろう僕が、率先して話をするべきであった。

 気づいたら、ここにいるみんなで魔王という存在を討伐することになってしまった。

 僕はつくづくダメな人間だなとため息が出る。


「では、鑑定に移りましょう。」

 王女が案内し、周りの兵士や役人が、作業に当たる。

 

 それぞれが列をつくり、並びだした。


 未だに、さくらちゃんの友人ちゃんはおれの胸ぐらをつかんでいる。

「は、離してくんない?」

「あ、ごめんなさい。」

 

 ふう、じゃあ、おれはあっちの列に並ぼうかな。


「って、おい!変態!話がついていないわよ!」

「ごめんて、お願い、しずかにしよ。こんなどこかもわからないところで危険人物扱い受けたくないから。」

「っ!そもそも!あんたが覗きなんてするから!」

「レイカちゃん、いいのよ。おじさんも悪気ないみたいだし。ね?そうでしょ?」

「さくら…あんたいい子過ぎるって。」

「うん、ありがとう!さくらさん!」

「あんたは反省しなさい!」


 和解をしたので、俺らは列に並んだ。

 友達ちゃん、さくらちゃん、俺の順番だ。


 鑑定か、よくわからないけど、わくわくするな。僕ってこう見えて年末は必ず宝くじ買っちゃうんだよな。当たるんじゃないかって気がして。


なんて考えていると、わーっとどよめきが起こる。


 その話題の中心には、三島君がいた。

三島君の前にはステータスウィンドウが表示されていた。

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Name: 三島 サブロウ

Job: 勇者

 光神の加護をさずかり、魔王を打ち倒すべく、現世に降臨する。そのとてつもない聖力は剣を一振りするだけで、魔物を蒸発させる。

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「ふん、このパターンね。王道、いや、むしろ最近はこっちのほうが珍しいパターンかな。…」

 なにかぶつぶつと言っている彼に王女が近づき、両手を取り胸の前で包み込んだ。。

「三島様、あなたが勇者様だったのですね。勇者様は召喚者のなかでも特別な運命をお持ちです。どうかわれら人類をお導きください。」

「ま、まあ、そんなかしこまらないでよ。対等にいこうよ。ミ、ミラちゃん。」

「はい!ありがとうございます。」

 王女はまるで感動したかのような見事なメス顔を披露した。

「ま、まだ、敬語は取れないか。はあ、やれやれ。」

 三島君は二枚目気取りだ。

 

 いいなあ。どうせなら僕もちやほやされたい…。


 つぎに別の列でどよめきが起こる。その中心にはイケメンの財前君。

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Name: 財前 リョウ

Job: 聖騎士

 災厄の際に現れる世界を浄化する癒やし手、聖女を守り通す役目を持つため、守りに特化している。

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財前君は、王女に質問した。

「聖女さまとは、実在するのですか?」

「そうですね。まだ顕現されたとはうかがっていないです。もしかしたらこの中にいるかもしれないですね。」

「フフ、そうですか。」

財前君は微笑むとこちらに視線をやった。


 周りの様子を見ていたら、とうとう友達ちゃんの番に。その次にさくらちゃんで、その次俺だな。

 

 きっと、さくらちゃんは聖女かな?なんて

以上、よろしくお願いします。

嚥下海 咀嚼

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