プロローグ
各位
お疲れ様です。
拙作ですが、以下、文章を記載しました。
確認よろしくお願いします。
早朝
いつもの時間に家を出て、電車に乗り、会社に向かう。
僕は始業の1時間前には会社に着くようにしている。
朝、一杯の太陽の光に当たり、席についてコーヒーを一杯飲み干すことで体を起こすのだ。
この時間なら、電車にいる人間は少ない。今日は特に少なく、同じ車両にいるのは、朝練に向かうであろう高校生だけだった。
電車に乗っていると意外と気を遣う。
とくに女子高生。満員なら両手を上げて、つり革を掴むし、座ってスマホをいじるにも、カメラは下に向けるか、指で隠す。
気を遣いすぎか?かえって視線が挙動不審になっているかもしれない。あたりを警戒するたびに、そう思い、慌ててスマホに視線を落とす。
スマホを見ながら、向かいに座る女子高生のパ、パンツが見えそうなことに気づいてしまった。
落ち着け。見ちゃだめだ。見ちゃだめだ。見ちゃだめだ。見ちゃだめだ。見ちゃだめだ。
それでも、本能にあらがえず、ちらっと視線を上げてしまった。
色は柔らかいピンク色で、この春の出だしにふさわしい優しさがあった。とてつもない罪悪感だ。
朝のパンツ、いやらしさなどなく、とても爽快な響きだ。なぜだろうか。柔らかい桃色の滑らかな光沢の布は、彼女のモモをやさしく締め付けている。そこにできた肉の谷間が、僕の腹の底を熱くする。
あのシミのない清潔な朝のパンツを盗んで見てしまった。自分はとてつもない卑怯な人間だと、自省しながらも股間が熱くなるのを停められなかった。
見てしまったパンツの履き主の顔すら知らないと思い、また盗み見た。とても可憐な少女だった。
艶のあるロングヘアを重力に素直従わせている。メイクもナチュラルで、いやらしくない。
大人の色気と、あどけなさを同居させていた。
小さな花が似合う少女だと思った。彼女の周りだけが輝いて見えた。それと共に自分のしてしまった行為にひどく曇ってしまった。
「さくらさ、この前告られたのどしたん?」
彼女、さくらちゃん、さんの友人が彼女に話を振る。僕は拳をつくってしまった。
隣に人いたんだということに今更気づく。
友人は、ギャルっぽいしゃべり方だが、茶髪のポニーテールで見た目は割と普通の元気な女子高生、テニスラケットを背負っている。ちょっと目つきがキツい?
「うれしかったけど、今恋愛とか考えられなくて。ごめんだけど断っちゃった。」
「ええ?!もったいな!めちゃイケメンだったじゃん。サッカー部のエース 財前君でしょ?」
「え?そうなんだ、すごいね。」
「わたしだったら、即YESだね。これ絶対。」
自分には関係のない事なのに。こわばってしまった体から意識して、力を抜く。今日はコーヒー二杯だな。
ガタン。
「「キャッ!」」
電車が突如激しく揺れた。おれは力が抜けていたため、踏ん張ることができずに、床に放り出される。
顔を上げると、目の前にはさくらさんの花のような下着があった。彼女は「キャ」っと声上げると、スカートを強く押さえつけて、顔を赤くする。
目には涙をたたえた。視線は横にずれ、おれをさげすむ視線すらいただけない。
「おっさん、みてんじゃねえよっ!さくら、だいじょうぶ?」
「う、うん。」
「てめえ!次の駅で降りろよ、まじで。」
やばい、終わる。なんか言わないと、故意じゃないんだ。
「み、みてないですって!」
友達さんは僕の股間を見た。
「いや、おまえめっちゃ勃起してんじゃん。」
「へ?」
確認すると、息子は立派なテントを張っていた。
そうだ、僕はいつも簡単に大きくしてしまうんだった!
なにか、なにか弁明しないと!
「い、いや!そんな短いスカート履くのがわるいだろ!ビッチが!」
「てんめえ!」
友達さんがおれの胸ぐらをつかむ。終わった。
焦りすぎてとんでもないこと言った気がする。
神様助けて。
心の中で祈った時、またしても電車が揺れ、ぼんやりと床が光った。
「な、なにこれ。」
さくらさんの友達もこれには大焦り。
光は強さをまし、ついには目に痛いほどの大きな光になっていく。
これにビビってしまったさくらさんの友達は、僕のスーツを掴んだ。
「こ、これあんたがやったの?!」
「ち、ち、ちが、ちが、ちが」
そして、輪郭すら見えなくなったころ、体が浮遊感に襲われる。
以上、 よろしくお願いします。
嚥下海 咀嚼