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3,対の棟へ

最近、ちゃんとコーンフレーク朝ご飯です。チョコフレークも食べてます。でも、チョコフレークは牛乳が変な味になるから……なんか牛乳の甘みが無くなった味がすんです。サックサクで美味しいのに。(サクッサクにするとイメージちょい変わりますね)

後、前の話を更新した3日後に、自分も脱水症状になりかけました。夕花ちゃん以上に水飲も…と思いましたね。それはそれで大変なことになるけど。

私、Xとかは見る専なので、日常はここで呟きます。

 脱水症状は慣れているはずなのに…どうしてだか、いつものように体が動いてくれない。もしかして…


「うぅ……吐き気もするし、頭痛いけど…眠い……」

その先を考えるより先に、眠りについてしまった。



 一方その頃、円香は中庭にいた。


「凜々猫さーん!莉乃さーーん!」

「なーに?どしたのー?」

「橋野さんが症状で倒れてて!今、リビングで横になってるんですけど…!」

「夕花が?!分かった。すぐ行くよ。楓ー!!ご飯までには中に入ってね!」

「…うん」


 よく見たら、隅っこの花畑に山神さんがいた。山神さんが被っているのとお揃いの花冠を、ぬいぐるみにも乗せている。可愛い…じゃないです!

 いつの間にか2人は走って行ってしまっていた。私も、これまた急いで追いかける。


「夕花ーー!!大丈夫っ?……あれ?寝てる…」

「……最近はちゃんと体調管理が出来ていたのに…水筒も常備してたはずだけど…空だ…………いや、考えるのは後にしよう。とりあえずこれで汗を拭いて。円香さん、凜々猫。」

「わ、分かった!」

「分かりました!」

「僕は、冷やせるもの持ってくるよ。」


 莉乃さんがキッチンへ行っている間、凜々猫さんと協力して、橋野さんの汗を拭いていく。けれど、拭いたところからすぐ汗が滲んでいる。

 戻ってきた莉乃さんが、氷枕と冷たい濡れタオルを置き、症状が安定してくると、話の続きをしてくれた。


「…夕花の奇病が進行したのかもしれない」

「……え?」

「多分、いきなり症状の発汗スピードが速くなっていたんだと思う。だから、曇りにも関わらず今までの水分補給量じゃ足りなくなって…それで……」

「でも、撥水病は進行しなかったのに…なんで……夕花は大丈夫なのっ?」

「今はもう大丈夫……だけど、一層気を配らなきゃね。僕達は進行しないから、詳しい事は他の子達に聞かないと……あ、円香さんの天使病って、今はどのくらい進行しているの?」

「えっと、まだあまり進行していないです。仰向けで寝られるくらいには…進行スピードとしては、2ヶ月で約1cmだと言われました。」

「そっか…大体の奇病は進行するもんね……そう…だよね。分かってると…思ってたのに。」


 凜々猫さんは、自分に言い聞かせるようにそう言ながら、橋野さんを見つめる目に涙を溜めた。


「私っ、症状も軽めで進行もしないし……でもねっ、皆の症状は少しずつ、確実に悪くなってくのっ!早く、早く治さなきゃって!でも、凜々猫は…。もうどうすれば良いか分かんない!考えて…それで…夕花が……それに!」

「凜々猫さんっ……大丈夫、きっと。きっっと…皆さん同じ思いです!全員で支え合いたい、進みたい……互いにそう思っているから、私も…ここが大好きになれた…!話してしまう悩み事は、皆で進めましょう!」


 呆然と立ち尽くすだけは嫌だ…そう思った時には、既に体が動いていた。

 俯いたままの凜々猫さんの背中を(さす)りながら言うと、莉乃さんも頭を優しく撫でた。

 私には大層な事なんて言えないし、何も解決はしないけど、ちゃんと本心だ…戻れないのだから、伝えるべき時に伝えなきゃ。少なくとも、私が見てきた世界はそうだった。


「…そうだね。なってしまった事を嘆いて考えるより、解決策を模索する方を選んでいきたい。少なくとも、僕はそう思うよ。そろそろ扉が空く時間だ。僕に夕花は任せて。凜々猫は菊兄に相談。円香さんは誰かに棟を案内してもらって、夜まで待機。」

「…!うんっ!!」

「はい!分かりました!」




 そして今、凜々猫さんと、中庭から帰ってきていた山神さんの2人と共に、両開きで巨大な扉の前に立っています。後、数分で開くようですが、すぐさま(絶対お兄さん枠の菊兄…って人に)相談したい凜々猫さんが痺れを切らしたのか、扉に向かって


「おーーーい!!!」

と叫んだ。そしたらなんと、


「おーーーーいっ!!!」

もっと元気の良い声が返ってきたんです!扉の向こうに誰かいるみたいですね…


 先程の深刻な余韻が抜けきらぬまま、そんな事を考えているうちに、ギィィィと扉が開き始めた。え、でも…


「これ木の扉だ。それに大きい…なのに、どうやって自動で動いてるんだろう…」

この館には不思議な事が多すぎる。


「そうなんです。どこかに管理しているシステムかなんかがあるのでしょうか?しかし、床にレールも無し。天井にも……」


 あっちの棟から、私の独り言に反応して何やら呟きながら出てきた綺麗な白のロングヘアー女子と、悲しみなんて知らないかのように純粋で屈託もなく笑っている男子…?が出てきた。けど、とりあえず!


「初めまして!昨日からここに住むことになりました。長谷川円香です!これからよろしくお願いします!」


 言えた!言えました!すんなりと緊張せずに!少しは慣れてきたのかも?


「よろしくね。僕は冬野雪。2つの奇病を持ってるの。」

「おー!君が加入者か!よろしくな!」

「あれ?その声、さっき扉越しに…」

「そう!おーい、って返したのは僕だ!やまびこみたいで面白いだろ?」

「自己紹介忘れてる。」

「あっ、僕はかし!菓子じゃないよ。平仮名でかしな!指宝病で…ほら!」


 かしさんは、指先を見せてくれた。


「わっ。綺麗…本当に指が宝石に……あ、すみません!」

つい見入ってしまった。


「大丈夫大丈夫!見せるくらい!減るもんじゃないしさ!あれ。へるもん…ほるもん…ホルモン!ねぇ〜菊兄〜〜今日、焼肉食べたい!」

「菊兄はゲーム中だから、リビングだよ。」

「じゃあ、リビング行ってきまーす!」

「あっ、私もー!」


 2人とも行ってしまった。山神さんも遅れてリビングへ向かっていた。


「さて。僕は案内でもするよ。改めまして。ハウスへようこそ。円香さん。」

名言なんて言えません。でも本心。そんなお話が好き。


Xとか見始めると止まらないんよなぁ……頑張れ私(?)

またまた大幅に遅れてすみませんでした。


ここだけは真面目に作品の事を話すつもりなのですが、特筆すべき事が無ければ、後書き無いです。そりゃそう…。

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― 新着の感想 ―
実は俺、まだ読んでなかったんですよね。 はは。 今から読みたいと思います。  言っていた通り本当に、桜井も雪もいて驚いた。 今回本当に自分呼ばれたと思って一瞬はてなが浮かんでた。 設定細かくて今後も…
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