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最終決戦 その1

先日一日のpv数か最高記録を達成しました!

これまで350程でしたが、先日は500でした!

また、ユニークユーザー数も3000突破しました!

更に新たに1件ブックマークを頂きました!

ありがとうございます!

 翌日、再度攻撃を開始した。

 全方面から攻撃を仕掛け、今度は大砲で城門を破壊した。

 敵は今度は城から出てくることはなかった。

 そのおかげで何の心配もなく俺達突入部隊は城内に侵入できた。

 宝物庫の構造は前回の侵入やローゼンや盗賊ギルドもいたので迷いなく皇帝がいるであろう部屋まで進むことが出来た。

 道中雑兵が妨害してきたが、先日の城外に出て来た敵がほとんど全軍だったようでまともな戦力は残されていなかったようだ。

 それに加え、外から攻撃を続けさせているのでそれの対応にも兵を割いているようだった。

 どちらにせよ、敵の妨害は俺達精鋭部隊の前にはなんの障害にもなっていなかったのだ。

 流石は俺達と共に数々の死線をくぐり抜けてきた仲間達だ。

 盗賊ギルドは言うまでもなく手練ばかりだし、俺の近衛兵達は元々常備兵だったこともあって連携がしっかり取れている。

 セラの侍女隊は数こそ少ないものの、士気や練度は随一だ。

 セラやイリスと顔馴染であることのおかげか、互いに互いをサポートしあっている。

 そして極めつけはジゲンの神刀派で先程から先陣を切ってくれている。

 そしてその中にゼイル殿もいるのだから心強いことこの上ない。

 そして、俺達は数々の敵の妨害に合いながらも難なくそれを突破しついに玉座の間へと到達した。

 どうやらフローゼルはこの宝物庫を臨時の帝城としていたようで、大体の設備は揃っているようだ。

 玉座の間の扉の前には敵は居らずまるで誘っているかのようであった。

「いかがいたしますか。若。」

「まぁ、行くしか無いよな。」

 俺は意を決し扉を開く。

 するとそこには玉座に座るフローゼルとその側にはアロンやオルフェン、マトウにフルートが控えていた。

 しかし、マトウの様子は何がとは言いがたいが、少しおかしいように感じた。

「久しいな。アルフレッドよ。」

「ええ。お久しぶりです。」

 待ち伏せを警戒していたがどうやらその心配はなかったようだ。

「どうやら、お前は本物だったようだな。」

「……はい。」

 どうやら皇帝は自分が本当にアルフレッドなのかまだ確信を持っていなかったようだ。

 だが、独自に調べていたのか確信は持ってくれたようだ。

「ということはフレンが死んだというのも本当なのだろう。」

 フローゼルはフルートの方を見つつ、腰を上げた。

 恐らくフルートはフローゼルの指示を聞かずに随分と勝手にやっていたようだ。

 それで不信を買ったのだろう。

「詫びをいれさせてくれ。ここに皇帝の位をお前に譲ることを記した。受け取ってくれないか?」

 フローゼルは懐から1枚の紙を取り出し、こちらに見せてきた。

「なっ!父上!?」

 どうやらフルートも聞かされていなかったようで、とても驚いている。

 それもそうだろう、本来ならばフルートが皇帝の座を継ぐはずだったのだから。

 ここからでも読めるが、書状は本物である。

「若。罠の可能性があります。」

「ええ。受け取らない方が良いわ。」

「はい。私もそう思います。」

 セインやセラ、レインにまで心配される。

 だが、あの書状は本物だろう。

 最後の文面に女神に誓うと記されている。

 この世界で女神に誓うと言えば絶対を意味する。

 皇帝は信心深い男だったと聞いている。

「……いや、受け取る。」

「っ!若!?」

 セインはとても驚いている。

 俺としてはこれ以上血を流したくは無いのだ。

 平和に済むのであればそれがいい。

 後ろに控えているアロンやフルート達が何かをしてくるような気配は無い。

 フローゼルもこれほどの高齢ならば何かをしてこようとしても直ぐに対処可能だ。

 勿論、最大限に警戒している。

 よほどのことがない限りは大丈夫だ。

「……信じてくれてありがとう。アルフレッドよ。」

「いえ、私ももう疲れたのです。」

 転生してからというもの、色んなことが起こりすぎた。

 そろそろ休みたい。

「……アルフレッドよ。」

 皇帝が書状を渡すついでに耳打ちをしてくる。

「フルートには気を付けよ。此度の一連の事件の裏にはあやつが関連しておった。独自に調べたのだが、あやつに帝位を譲れば録なことにならんとわかった。出来ればフレクに譲りたかったのだがあやつは儂の元を離れた。もはや、帝国の多くの者があやつの一派だ。儂の味方はいなかった。あやつを押さえ込む方法がこれしか思い付かなかったのだ。」

「皇帝陛下……。」

 そして、皇帝越しにフルートを見ると何処かに目配せしているのが見えた。

 位置的には俺の背後。

 しかも上の方を見ていた。

 ということはあらかじめ弓兵か何かが玉座の間の2階に配置されていたのだ。

 皇帝に気づかれないように密かにだ。

「っ!まさか!」

 油断した。

 俺はてっきり後ろに控えている誰かが仕掛けてくると思っていた。

 道中でかなりの数を倒したし、もうまともな兵は居ないだろうと踏んでいたのだ。

 皇帝がこうすることをわかっていて俺と皇帝が一緒の場所に来る状況を作ったのか。

 今からでは間に合わない。

 恐らく皇帝ごと俺を蜂の巣にするつもりだろう。

 やはり、俺は最後まで詰めが甘かったようだ。

 次の瞬間無数の矢が飛んで来るのであった。

 目を瞑り、覚悟を決めた。


「っ!?生きてる?」

 即死かと思ったがどうやら生きているようだ。

 体の数ヵ所に矢が刺さった事が分かる。

 だが、飛んできた矢の数と自分に刺さっている数が一致していない気がする。

 目を開けると肩や足等数ヵ所に矢が刺さっていた。

 どれも致命傷では無い。

 皇帝は俺よりも数は刺さっているが、どれも致命傷ではないようだ。

 ただ、高齢なのもあるので油断は出来ない。

 一体どう言うことなのか、確認しようと辺りを見渡す。

「……ご無事なようですね。若……。」

「全く……だから言ったのに…。」

「ふふ……でも、無事で良かったです。」

 周囲にはセインとレイン、そしてセラが無数の矢が突き刺さり、血だらけの状態で立っていた。

 どうやら俺よりも先にフルートの合図に気付き、守ってくれたようだ。

 いくらかは矢をはじいた様子だがどう見ても俺よりも重傷だ。

「くそ!何してる!早く仕留めろ!」

 フルートが指示をだしている。

 それと同時に矢が飛んで来る。

「くっ!」

 流石にこれ以上はセイン達も受けきれない。

 そう思ったと矢先、ジゲンとローゼンが間に入り、矢を弾いた。

「ここは任せてもらうぞ!アルフレッド!」

「イリス殿!早く治療を!」

 気づけば飛んできている矢が先程よりも少ない事に気が付く。

 2階の様子を見ると既に俺の手勢達が2階に行き、敵の弓兵達と戦っていた。

 その中にはゼイル殿もいた。

「アルフレッド様!2階はお任せを!早く皆を安全なところへ!」

 戦いながらもこちらの事にアドバイスをくれている。

 本当に彼は有能すぎる。

「皆さん!大丈夫ですか!?」

 そうこうしているとイリスさんが医療兵達を連れて来てくれた。

 どうやらセイン達も急所は外すようにしていたようで、重傷だがなんとかなりそうである。

「くそ!こうなったら直接!」

 フルートが剣を抜き、近寄ってくる。

 すかさずローゼンが割って入ろうとするが、その前にオルフェンが斬りかかってきた。

「くっ!」

「お前の相手はこの俺だ!裏切り者の弟よ!」

 ならばとジゲンがフルートの相手をしようとするが、それも遮られてしまう。

 1発の銃声と共に。

「お前くらいなら、問題なく殺せるだろ。」

「何っ!」

 ジゲンの足元に弾は当たり、ジゲンは足を止めた。

 そこにいたのはあの双子の片割れのランだった。

 マインが自爆した時に巻き込んだのはランだと思ったのだがどうやらリンだったようだ。

「ちっ!咄嗟にあいつを盾に出来たから助かったのに、おい!本当にこいつら殺したら返してくれんだろうな!?」

「ああ。勿論だ。」

 フルートが答える。

 恐らくあの現場に残されていた大剣は死んだ方をごまかす為のフェイクだったのだろう。

 まんまと騙されてしまった。

 身体能力ならリンの方が劣っていたので大した障害にはならないと踏んでいたが、騙されてしまった。

「……すまん。」

「っ!卑怯な!」

 謝罪の声とイリスの声が聞こえた。

 気がつけば俺達負傷者とイリスさん達の医療班を囲むようにマトウとその手勢が展開していた。

 マトウはイリスさんに剣を突きつけている。

「さぁ、アルフレッド。立て。」

「よし、俺も混ぜてもらうとするか。息子よ、楽しませてくれよ。」

 するとその手勢を分けてフルートとアロンが入って来た。

 恐らくこの二人と戦えということなのだろう。

 そして、戦わなければセインやセラ達の命はないと。

 俺は自分に刺さっている矢を引き抜き、立ち上がる。

「あぁ、ここで決着をつけてやるよ。」

 剣を抜き、構える。

 まだ、応急処置もしていない体で2対1で勝てる気がしない。

 こんな無理ゲー初めてだ。

 そう思うと思わずにやけてしまう。

 悪い癖が出てしまった。

「ふふ、やはり、若は若ですね。」

「ええ、アルらしいわ。」

「アルフレッド様!頑張って下さい!」

 セイン達の声援に答えるとしよう。

「さぁ!行くぞ!」

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