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戦の前に

『若!ご無事で何よりです!』

「あぁ、皆も元気そうで何よりだ。」

 今俺はレノン王に頼み、フレク叔父上と話をするために遠話水晶を借り、話していた。

 同盟締結の為、連絡を取り合っていたら俺が生きてこちらで保護されていることを知ったらしい。

 因みにこちらの水晶は高性能で、向こうの様子も見る事が出来る。

 そしてそこにはまさかのセラ達がいたのだ。

 経緯について、一通り聞いたあとは久しぶりの再会を遠話水晶越しにだが楽しんでいた。

 しかし、セラの表情は暗いままである。

「なぁセイン。セラは一体どうしたんだ?」

『あぁ、それは……。いえ、ここは自分の口からいった方がよいのでしょうね。』

 するとセインは後ろに下がりセラの背中を押す。

 セラは水晶の前に立つ。

「え、えっと久しぶり?」

『……アルフレッド様。』

 セラの顔を見ると先程まで泣いていたのが分かり、目の回りが真っ赤になっている。

 そしてその事について何か言ってくるのかとも思ったが、少し違った。

『この度は私のせいでこのような事態になってしまったことを大変深くお詫び申し上げます。原因につきましては私の経験の少なさと精神面の未熟さがこのような事態を招いてしまいました。今後の対処につきましては書物や自らの経験を積むことでこういったことへの耐性を向上させること、あのような現場ではアルフレッド様に近づかないこと。以上の2点を徹底致します。この度は大変申し訳ありませんでした。』

 深々と頭を下げるセラ。

 というか謝罪の文面が現代日本人のそれである。

「セラ。」

『は、はい。』

 セラを見るからに怯えている。

 少しいじわるしてみたくもなるがやめておこう。

「俺はこうして無事だったし、そのお陰でアナテル国の協力を取り付けることに成功した。その他にも色んなことがわかったしな。別に気にしてないから、今後も普通に接してほしい。」

 セラの顔を見ると涙が浮かんでいる。

『ア、アルフレッド様!ありがとうございます!』

 結局泣いている。

 まぁ、仕方ない。

「何?この女がアルを海に突き落とした張本人?」

「あ、おいレイン。」

 レインが水晶を覗き込む。

『あ、あなたは?』

「私はレイン・アナテル。アルの許嫁よ!」

 ドンと胸を叩く。

『い、許嫁……。』

「ふふん。あなたの付け入る隙は無いわよ。」

 セラの表情が一気に暗くなる。

『なるほど、私達が必死になってアルフレッド様を探している最中にそのお方とよろしくやっていたのですか。そうですか。では失礼します。』

「あ、セラ!」

 セラはそのまま部屋をあとにする。

 代わりにセインが水晶に顔を出してくる。

『申し訳ありません、若。すぐに連れ戻してきます。』

「あ、いや待ってくれ。」

 誰かに呼び戻すように言わないということは恐らくそこにはセイン一人なのだろう。

 フレク叔父上はいるが、叔父上にも聞いておいて欲しい。

「伝えておきたいことがある。」

『伝えておきたいこと?』

 セインは呼び戻そうと席を立っていたが席に座る。

「お前達の中に内通者がいる。」

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