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ゲームスタート

 目が覚めるとベットの上に横たわっていた。

 周囲を見渡すとかなり豪華な部屋である。


「若!お目覚めになりましたか!」


 執事のような恰好をした銀髪の若い男が駆け寄ってくる。

 何が起こったのかもわからないが、利用できるものは利用する。


「……すみません、少々記憶が曖昧でして、色々と説明して頂けますか?」


 そう言うと執事は少し驚いた顔をする。


「は、かしこまりました。」


 すると、執事は色々と話してくれた。

 執事が言うにはここはエシルス大陸の弱小国エルドニア王国というらしく自分はそこの国王の孫だという。

 自分の年齢は16で、数日前に高熱を出して倒れていたという。

 確かに窓から反射される自分の姿を見ると幼く、全く見覚えのない金髪の少年がそこにはいた。


(うん、これは、あれだ、異世界転生とか言うやつだな。)


 ということは最後に聞こえた声は女神とかそういう類の声だということだろうか。 

 執事の話によると南にある大国、シャムス帝国の皇帝の娘が自分の母だということだ。

 どうやら政略結婚させられたらしい。

 つまり自分はシャムス帝国皇帝とエルドニア王国国王の血を引く者だということだ。

 因みにだが、どちらも家系をたどると神に当たるらしく、日本の天皇のように神話と現在が繋がっている希少な国の一つのようだ。


「ありがとう、少し一人になりたい。」

「畏まりました。」


 そう言うと執事は頭を下げ、部屋を出る。

 少しずつ記憶が蘇ってくる。

 そうあの時……。


『始めまして〜。』


 あの時俺は確かに刺されて死んだ。

 刺された箇所も傷一つ無いし服も何ともない。

 しかも何だか見覚えのない場所でだ。


「お前は誰だ?」

『え、女神をお前呼ばわりとかいい度胸してますね〜。』


 眼の前にいる女、自称女神はまるでからかうようにニヤニヤしている。

 確かに見た目は銀髪ロングで、出るところは出て引っ込むところは引っこむ、女神らしい装束を身にまとっているので、女神に見えなくはない。


『せっかく転生させてあげようって言うのにその態度は無いんじゃないですか〜?』


 しかし話している感じは女神らしさを感じない。


『女神らしさを感じないとは失礼な!』

「俺の考えていることがわかるのか?」

『ええ!これでも女神ですから!』


 ドンと胸を張る。

 これでもということは多少は女神らしくない性格というのは自覚しているようだ。


「で、なんで俺を転生させるんだ。」


 質問すると真面目な顔に戻り、答える。


『はい。私の役目は死ぬ前に強い未練を思い描いた者が悪霊とならないように転生させることが仕事です。』


 確かに俺は死ぬ前に色々とやり残したことを考えた。


『まぁ、前から貴方の人生には目をつけてまして、色んなゲームをやる姿はここから見させていただいておりました。』

「なぜ俺?」


 純粋な疑問だ。

 ゲームファンは世の中に大量にいる。


『いやーある日ですねー巡察中に偶然ゲームを買いに行くあなたを見かけましてそのゲームがとっても気になっていたゲームでしてーその時からずっと見させてもらってますー。』


 何だかストーカーじみている気がするが気にしないでおく。

 というか気になってるゲームって……暇なのか?


「ちなみにそのゲームって?」

『信○の野望。』


 なるほど信○の野望が気になっていたということは趣味が合いそうだ。

 あんな名作他にはないからな。


「で、転生と言えばあれか?チートか?」


 チートがあればヌルゲーになってしまう。

 それではつまらない。


『安心してください。それではつまらないと思ってチートは一切ありません!』


 安心した。

 それならば存分に楽しめるだろうな。


『まぁ、ということで転生先は貴方が好きそうな世界を選んだので、楽しんでくださいね!独裁者になって世界征服するもよし!その辺で農家として過ごすもよし!冒険者となって世界を旅するのもよし!全てはあなたの思い通りですよ!あ、あと前世で彼女いない歴イコール年齢でガチガチの童貞の貴方に最高の嫁も用意しときましたから!ちなみに私も少し位はサポートしますから!』


 嫁が用意されているのはありがたい。

 ガチガチの童貞と言われたのは気に入らないが、それくらいは目を瞑ろう。

 すると突然足元が光り始める。


「ちょっと待ってくれ!!」

『え、もう始めちゃったから無理です!』

「すぐ終わる!大事な事なんだ!」


 深呼吸して聞く。


「難易度は?」


 すると女神はニヤニヤ笑いながら答える。


『勿論ベリーハードです。』


 すると目の前が明るくなり何も見えなくなった。

 次の世界は楽しくなりそうだ。

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