表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/138

殲滅

 その後、俺はフレドを引き連れて反乱者達のこもる拠点へと向かった。

 

「聞け!反乱者共!」

 

 フレドは磔にされており軍の先頭に出されている。

 目隠しと口を塞ぎ、何もできないようにしてだ。

 

「良いか!俺は弟といえど容赦はしない。俺に逆らった者はこうなるのだ!」

 

 俺は軍の先頭を進むガザードに合図を出す。

 今回の進軍は俺の本気を見せつける為、ガザードやドウラにも強力してもらっている。

 それに人間、冒険者にもだ。

 クルシェはいないが、数名引き連れている。

 これで俺と敵対すればどうなるか分かるだろうから、牽制にもなる。

 今回の行動はそういった意味も込めてあるのだ。

 ガザードは兵に指示を出す。

 指示を出された兵は剣でフレドの腕を斬りつける。

 次は足、脇腹と致命傷にはならない程度の傷をどんどんと与えていく。

 

「く、くそ!俺達は降伏するって言ったのに!」

「やってやる!フレド様を救い出すぞ!」


 そして、敵は予想通り門を開き、拠点から打って出てきた。

 怒りに身を任せているせいか陣も何もない。

 

「ドウラ。」

「は。」

 

 側に控えていたドウラに指示を出す。

 ドウラが合図を出すと、前線に居たリザードマンは桶に入った液体を前方へぶちまける。


「な、なんだ!?」

「これは……油だ!逃げろ!」


 敵はそれに足を踏み入れる。

 すぐに後退しようとするが、油は良く滑る。

 敵は転び、軽い混乱状態に陥っていた。

 それを確認したドワーフ隊は即座に火の魔法を放つ。

 即座に火は敵軍を包み込む。

 

「今だ!門は空いているぞ突撃!」

 

 友軍は火を避けつつ拠点に突入する。

 俺は前線のフレドの元へ行き、目隠しを取ってやる。

 

「くっ!」

「あれがお前を信じて付いてきた者の末路だ。どうだ?」


 フレドは目をそむけようとした。

 が、おれはフレドの髪を掴み、無理やり視線を前へ向かせる。

 

「逃げるなよ。」

「……外道め。」

 

 フレドは小さくつぶやく。

 そしてこちらを向き、憎悪に満ちた眼差しを向けてくる。

 

「外道め!貴様はいずれ地獄へ落ちるだろう!覚悟しておけ!」

「なんだと……。」


 俺は持っていた剣でフレドの腹を刺した。

 

「お前が!余計なことをしたせいで俺はあいつらに合うのが遅くなってしまってるんだよ!魔物のくせに俺の邪魔してくれてんじゃねえよ!」


 そう言いながら何度も何度もフレドの腹部を刺す。

 

「やめなさい。」

 

 すると、フレドを刺し続ける俺の手が誰かによってとめられた。

 

「邪魔をす……クルシェ!?」

「ええ、私です。……もう死んでますよ。」

 

 クルシェの声で我に返る。

 確かにフレドは息絶えていた。

 俺は恐ろしくなり、手に持っていた剣をその場に落としてしまった。

 

「……俺は、何を……。」

「付近にお仲間がいなくてよかったですね。」

 

 そう言われて辺りを見回すと味方は全軍が拠点に突入しており、味方は誰もいなかった。

 

「少し、問題がありそうですね。」

「ああ、そうだな……。」

 

 俺は今まで何をしていた?

 いや、行動は全て覚えている。

 が、なぜあんな事を?

 フレドを殺すつもりなんて無かったし、拠点の奴らだって皆殺しにするつもりはなかった。

 一体どうして……。

では、評価や感想ブックマーク等お待ちしてます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ