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予期せぬ

「お前ら!無事だったのか!」

 

 敵を誘導し、森に火をつけたところでクルシェ達による奇襲が始まった。

 が、敵がこちらの策に気づいた様子があり、引き返そうとしていたところ、敵追撃部隊の背後を攻撃する部隊があった。

 アギョウとウンギョウの部隊である。

 

「陛下!ご無事でしたか!いやぁ、散り散りに逃げた仲間を集めて回って正解だったぜ!」

「そうだな、策はよくわかりませんが、助太刀します!」

 

 最悪、この二人も反乱に加担したのではと思っていたが、それは杞憂だったようだ。

 この状態ならこの追撃部隊も壊滅させられそうだ。

 向こうもクルシェが率いているのだし、もしかしたら勝てるかもしれない。

 こちらで勝利をおさめる事が出来れば向こうの増援に行く事が可能だ。

 この戦、勝てるぞ。

 

「よし!グレグ、先陣をまかせた!」

「はっ!」


 グレグが敵陣に突っ込んでいく。

 挟み撃ちの形になってしまった敵は混乱、士気が落ち、陣形も乱れていた。

 またたく間に敵は無力化され、多くの者が降伏。

 するかと思われたが、魔物の捕虜になるくらいならと自決を選ぶものや、死を覚悟で突っ込んで来るものも居た。

 その勢いに押されかけたが、無事殲滅する事ができた。

 

「良し!クルシェ達の加勢に行くぞ!この戦、勝てる!」

 

 すぐに部隊を纏め、クルシェ達の加勢に向かう。

 このまま敵本隊を挟撃することが出来れば勝てる。

 が、一つ忘れていたことがあった。

 裏切り者の存在だ。

 ゲイル達が女神軍本隊に向かう俺達に横から突撃してくる。

 

「クソっ!ゲイルめ!」

「陛下!私が足止め致します!先に行ってい下さい!」

 

 グレグが申し出る。

 グレグならば適任だろう。

 だが、相手は実の息子だ。

 出来れば戦わせたくは無いな。

 

「いいのか?」

「お気になさらず。戰場である以上、そのような感情は邪魔なだけ。今は女神軍に勝利することが大事です。さあ、早く!」

 

 グレグは直属の部下を率いてその場にとどまる。

 数で言えば裏切った奴らの方が上だ。

 が、足止め程度には充分だろう。

 ゲイルも実の親の首は取らないだろう。

 だが、念のためこう言っておく。


「死ぬなよ!お前は我が軍には必要不可欠だ!必ず戻れよ!」

「承知!」

 

 予期せぬ援軍と予期せぬ妨害のせいで少し計画に狂いがでたが、アギョウとウンギョウの合流で釣り合いは取れたな。

 この戦力差なら女神軍本隊も充分倒せる。

 この位置から見えるだけでも女神軍の陣形は乱れに乱れている。

 消火も中断させたせいか、火に包まれる敵も少なくは無い。

 これはクルシェと連携して敵を燃えている森の方へ押し込めば勝てる。

 

「かかれ!敵は壊滅寸前だぞ!奮起せよ!」

 

 号令で全軍突撃を開始する。

 この突撃が決定打となり、敵は燃え盛る森の中に撤退。

 追撃はせずにクルシェ達と合流した。

 あれほど燃え盛っているのだ。

 煙に巻かれて死ぬものも出てくるだろう。

 残った敵も多くはない。

 付近に陣を構え、火が消えてから捜索、殲滅するのでも遅くは無いだろう。

 俺達はクルシェと合流し、即座にグレグ達の元へと向かった。

 が、ゲイル達は敗北を悟り、グレグを仕留める事もなく撤退していた。

 とりあえず、今は勝利を祝おう。

 色々と確認すべき事もあるが、この苦しい戦況で勝ちを収める事ができただけでも良しとしよう。

 さて、弟はどうなっているのだろうか。

 それが気になって仕方が無い。

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