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勝手に

連続投稿はこれで最後です。

「陛下、本当にやるのですか?」

「勿論。」

 

 俺達はドウラの言ったことを無視し、この湖の水源へと向かった。

 僅かな護衛のみなので荒事は出来ないが、ドウラの息子を支援することは可能だろう。

 まぁ、状況次第だが。

 

「っ!陛下。」

「……あぁ。」

 

 水源へと向かっていると、眼の前にはリザードマンの集団が現れた。。

 そしてそれらは何者かと対峙していた。

 対峙している者達は人のようにも見えるが、少し違う。

 背が高く、耳が長い種族と、背が低く立派な髭をもつ種族。

 恐らく、エルフとドワーフだろう。

 リザードマン達は苦戦しているようにも見える。

 

「盾を構えろ!」

 

 リザードマンの隊長らしき者が指揮を取っている。

 あれが恐らくドウラの息子だろう。

 

「魔法が来るぞ!」

 

 両陣営の距離は少し離れている。

 すると、女神の手勢が口を開き、何やら喋り始める。

 するとたちまちリザードマンへ火球が飛んでくる。

 

「突撃準備!」

 

 ドウラの息子が剣を敵へ向ける。

 敵の攻撃が来てから突撃準備とはどういう事だろうか。

 そう考えていると、リザードマン達の目の前に水の壁が現れる。

 

(おお!)

 

 初めて見る魔法戦に少し興奮を覚えつつ、グレグ達に女神軍の背後に回るように指示をする。

 黙って見てても良いが、流石に手助けしてやろう。

 

「今だ!突撃!」

 

 火球が水壁に当たり、火球が消える。

 それを確認したドウラの息子は突撃を指示する。

 が、少し急ぎ過ぎたようだ。

 水壁であるから向こうの様子が少しは見えているのだが、先程の火球により煙が発生している。

 自分が魔法を使うから分かるのだが、魔法は連発は出来ないのだ。

 ドウラの息子はそれを知っているからこそ、突撃を指示したのだろうが、女神軍はそれを見透かしていたかのように別の者が魔法を発動しようとしていた。

 まるで長篠の戦いの三段撃ちのようだ。

 

「やれ。」

「はっ!」

 

 そうはさせまいと女神軍の背後から奇襲をかける。

 数は少ないが、予期せぬ奇襲に敵は浮足立ち、まともに対応出来ずに突撃を受けた。

 敵は不利を悟り、散り散りに逃げ出した。

 

「陛下、敵を捕えました。」

「よくやった。拠点まで連行する。良く監視しておけ。」

「はっ!」

 

 敵の数が少ない事と、完全な油断によって奇襲は成功した。

 被害確認等を進めているとドウラの息子が近づいてきた。

 

「救援、感謝する。貴方がたは?」

「……私は魔王、アルと申します。」

 

 さらっと自己紹介をする。

 このまま帰してはドウラに俺達の悪評を吹かれても困る。

 ドウラの息子とは良好な関係を築いておこう。

 一言魔王と言っておけば充分なので楽である。

 

「で、では例の……。」

「はい。怪我人は?多少の傷なら治療できますが。」

「あ、ありがとうございます。ですが、あなた方のおかげで負傷者は居ません。」

 

 ドウラの息子は魔王である事に多少困惑しているようだったが、普通に話してくれている。

 俺はドウラに協力を断られた事を説明した。

 

「成る程、では私から父に口添えしておきましょう。助けて頂いた恩です。」

「助かります。では、自分達はこれで。取り敢えず一度帰ることにします。敵の残党がまだいるかもしれません。お気を付けて。」

 

 そのまま俺達は捕虜とともに拠点へと引き返した。

 そろそろクルシェも来る頃だろうし、今度訪れる頃にはドウラも説得されているだろう。

 さて、やることはまだまだ多い。

 張り切ら無くてはな。

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