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異種族交流

「では、貴方がアルフレッド様の生まれ変わりということですか?」

「まぁ、そういうことになる。」

 

 クルシェを俺の家に招き、二人きりで話をしていた。

 出来ればアルフレッドの話はゴブリン達には聞かれたくないからだ。

 因みに、俺の家が出来た。

 厳密には俺と弟の家だが。

 流石に居候のままというわけには行かないと、グレグが立派な家を用意してくれた。

 それと同時に、村の要塞化も進めた。

 俺の家を本丸に、少しずつだが防衛も考えたのだ。

 俺の家、そして会議場やグレグの家。

 そこを柵で囲み、堀を作り、要塞化する。

 勿論、村人の外側にも続々と柵を設置していく予定だ。

 

「因みに、証拠とかってあります?」

「証拠か……。」

 

 しばらく考える。

 記憶を語れば簡単だろうが、俺のことを知る人物なら知っていることを言っても意味が無い。

 あ、そう言えば……。

 

「あ。」

「何ですか?」

 

 俺はクルシェの肩を指差す。

 

「肩に毛虫付いてるぞ。」

「きゃあっ!」

 

 先程までの冷静な様子が嘘かのように慌てふためくクルシェ。

 実は彼女と初めてあった時にハンニバルの頃の話を聞こうと自室に招き、色々と話を聞いていたのだが、毛虫で大慌てしたのだ。

 ハンニバルの生まれ変わりと言えど、本来は少女だ。

 この仕草は本来の物なのだろう。

 勿論、今は毛虫などいない。

 

「ど、どこですか!?取って下さい!」

「あ、嘘だよ。」

 

 そう言うと、ピタリと動きを止め、ゆっくりとこちらを睨む。

 顔を赤らめるかと思ったが、真顔なのがものすごく怖い。

 

「……成る程、確かにアルフレッド様のようですね。」

「あ、あぁ。分かってくれたか。」

 

 少し遊び過ぎただろうか。

 冷静さを取り戻したかのように見えるクルシェからは怒りのオーラのようなものが感じ取れる。

 

「取り敢えず……。」

 

 クルシェは笑顔のまま剣を引き抜く。

 

「もう一回死んでみます?また転生出来るかもしれませんよ?今度は人間に。」

「……申し訳ありませんでした!」

 

 こういうのはすぐ謝るに限る。

 まぁ、許してもらえるかはわからないが。

 ゆっくりとクルシェの様子を見る。

 ため息をつきながら剣をしまっていた。

 

「……まぁ、特別に許します。」

「いや、すまんな。本当に。」

 

 クルシェは姿勢を整える。

 それに応じて俺も座り直した。

 

「で、この森には何をしにきたんだ?」


 今すぐにでもセラ達の事を聞きたいが、いきなり聞かれても困るだろう。

 それとなくその話に持っていきたい所だ。


「最近、敵がこの森に頻繁に出入りしているという情報を聞き、調査に来ました。」

「敵?」

 

 それを聞いて俺は疑問を覚えた。

 冒険者はどこの国にも属さない勢力なので、敵というものが存在する筈が無いのだ。

 

「……そうですね。少しこちらの事をお話しましょう。奥方様方の事も聞きたいでしょうしね。そちらの事も、聞かせてもらいますよ。」

「……流石だな。」

 

 どうやら見透かされていたようだ。

 やはり、侮っては行けないと、再認識させられたな。

 何はともあれ、話を聞こう。

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