第一歩
先日3万pvを突破しました!
ありがとうございます!
今後も頑張っていきます!
その後、村長であるグレグに彼の息子と共に彼の家に案内された。
村長だからかなりの裕福な内装かと思ったが、少し広いだけで俺達の村とたいして変わらなかった。
「さて、我が村の食料事情を解決する案を教えてくれるということで、よろしいかな?」
「はい。その代わり、俺の支持者になって頂きたい。」
そう言うと、グレグはこちらを見定めるように見つめてくる。
やはり、いきなり過ぎただろうか。
「……私の家系は代々真の魔王にのみ仕えよという家訓を守ってきています。そちらの提示する案のみで真の魔王であると認めさせられますかな?」
先程から感じているが、荒々しい風貌とは裏腹に言葉遣いは丁寧だ。
かなり教育されてきたのだろう。
「ええ。ご期待に答えてみせましょう。」
俺は今、俺が考え得る最善の方法を提案した。
いや、善とは言い難いか。
少し、酷い考え方だとは思うが、妥当な案ではあると思う。
相手の反応は、まぁ想定通りだった。
「成る程、これは……。」
「父上!こんなの賛同出来ません!ふざけてます!」
息子の反応がご尤もだ。
そもそも、これは最も効率の良い方法であって、皆が納得出来るものではない。
いや、反対意見が多数だろう。
「……ふむ。」
「どうですかね?」
グレグはしばらく考えると納得したのか頷き、こちらを向いた。
「良いでしょう。これが成功すればそちらの支持者になります。」
「父上!?」
「ありがとうございます。」
驚いた。
もう少し反発されると思っていたが、杞憂のようで何よりだ。
「では、早速準備しましょう。お二人はごゆるりとお過ごし下さい。」
その日は予想以上の高待遇で出迎えられた。
と言っても食事は豪華なものでは無い。
が、それも数日後には解決出来るのだ。
まぁ、これくらい我慢しよう。
弟ももう寝てしまっている。
護衛もつけられている事だし、安心して俺も寝よう。
唯一の懸念はグレグの息子があまり良い顔をしていなかった事だが、まぁ大丈夫だろう。
「おはようございます。お二方、お時間です。」
翌日、警備の者が起こしに来てくれた。
どうやら、準備が整ったらしい。
話によると村人全員に対して告知するとのことだ。
たったの一日で準備が整うとは手際が良いな。
案内された広場へ向かうと既に多くの人が集まっていた。
お立ち台の上にはグレグが立っている。
「皆の者、聞け!」
グレグが声を上げると皆が注目する。
「我々はこれより、戦を仕掛ける。相手は付近に存在する集落全て!我々の戦力ならば勝つことは容易いだろう!」
俺が提案したのは戦により、人口を減らす事。
他の集落に戦を仕掛け、その被害による人口の減少、そして制圧した集落に複数人移住させる。
そうすればその集落はその集落で食料を賄うことが出来る。
つまりこれは人口を減少させるための戦だ。
人口さえ減れば一人あたりに当たる食料も増える。
非情だが、これが一番だ。
「我々は強い。奇襲などと言う卑怯な真似はしない!予め、日時を指定して攻める!」
そうすることで相手も準備をして、双方に多大な被害が出る。
奇襲ならば簡単に攻め滅ぼせるが。それではこちらの被害が少なく、本来の目的が果たせない。
それに……。
「そして、我々が仕えるべき主が見つかった!」
グレグがこちらに目配せをする。
俺は群衆の中に居るわけではなく、お立ち台の後ろにひっそりと隠れていた。
肌の色だけで大騒ぎになる可能性があるからだ。
俺はお立ち台に登る。
「この度の戦はこのお方が魔王として君臨される為の第一歩だ!皆、奮起せよ!」
群衆から歓声が上がる。
魔法が使えるとは教えていないが、こんな案を提案するゴブリンは普通じゃないと認めてくれたのだろうか。
それに、こうでもしないと戦を仕掛ける口実がなくなってしまう。
皆に人口減らすための戦ですなんて言える訳が無いので、仕方無くだ。
どちらにせよ、魔王として立つ事が出来ればセラやレイン達を探しやすくなる。
良いように利用させてもらおう。
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