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小説家になろう 自体をネタにしたエッセイ/ハウツー

お前ら、PV、PVとうるさいわ

作者:

 PVはさして役に立たない指標だ。 なろうの外(Web業界)では常識だ。


 一つ例をあげよう、1万文字短編と、1000文字10話の完結長編があるとしよう。一人の読者が読了したとして、かたや1PV、かたや11PV(目次込み)。数字が大きい方がすごそうに見える。が、見えるだけで、「一人の読者が読了した」実質は同じだ。実質を見るには、別の数字が必要だ。



 かつてなろうの外(Web業界)では、様々な集客手法が試みられた。

 広告元と何の関係もないエッチっぽい広告してみたり、うっとうしい位置で誤クリックを誘ったり、ソフトウェア関連のサイトなら「こちらでダウンロード」とか、超紛らわしいボタンぽい広告出してみたり。


 そうすればPVは上がる。そりゃもう、全然見られなかった頃が嘘のように。


 社内のweb担当は喜ぶ。「やったー。わが社の存在を知ってもらえた!」

 しかし、そのうち社長は気づく。「PVは増えてるのに、全然(売上その他の)効果がない。」

 そりゃ、エロ目的で来た人も、うっかり来た人も、中にはサイトに興味を持つ人もいるだろう。何もしないよりは効果がある。あるが、かけた労力や費用に全然見合わない。


 そもそも、集客する目的とは何か?

 ショッピングサイトなら、商品買ってくれる人、できれば一見客でなく、継続的に買ってくれる顧客だ。

 一般的企業サイトなら、自社への問い合わせなり、製品の資料請求なり、求人募集なりの反応だろう。

 そういう客に見てもらわなければ、いたずらに集客しても、ブラバ(ブラウザバック)する人が増えるだけだ。


 そんなこと知らず、サイトを見てもらえない段階で悩める社長さんに「こうすればPVが伸びますよ。弊社がコンサルティング・宣伝します」的な甘い言葉をかける会社がある。冒頭の妙な手法を使う会社だ。だいぶ減ったが、いまでもいる。

 ちゃんとしたコンサルなら、PVでなく、会社やサイトの目的にそって、商品購入や問い合わせ数まで面倒見る。

 ただし、問い合わせの後、それが契約に結び付くかどうか、までは面倒見ない。というか見れない。たまたま応対した人、資料の出来、等々。Webコンサルとはまた別の話だ。



 なろうでいえば、集客する目的とは「小説を読んでもらうこと」だろう。それはPVを見ていてはわからない。

 まずユニーク数、つまり読者の目に触れた数を見る。これはブラバした人数を含む。

 次に部分別で、1話目を読んだ読者数を見る。一見客がここまできて初めて、「小説を読んでもらう」集客目的を果たしたと言える。 (※長編の場合)

 ここで「後で読む」「読み続ける」ブクマや、読み進めて「読了評価」まで行けばベストだが、いずれにせよ、まずはここまで来てもらってからだ。(「はじめに」「プロローグ」とかは飛ばして2話から読む人も多いが)

 そして1話目を読んだ読者が、冒頭数話を読み続けるかは、作品次第。その読者にとって、少しでもつまらければ、無常にブラバする。なにしろ他の作品はいっぱいあるのだ。わざわざ読み続ける必要はない。これを専門用語では直帰率とか滞在率という。

 こうしてブラバした数がPVである。PVは増える。だが読者はさして増えていない。



「レビューで紹介してもらえさえすれば」

「ptついてランキングにのりさえすれば」


 そういう誤解があるように思える。

 世の中(なろう)はそんなに甘くない。それで増えるのはPVだけ。読者が増えるかは作品次第。

 存在が知られてないだけで、それを信じて自作自演でレビューやptつけて、爆死した死体がいっぱいだ。


 あまり言いたかないが、作者のオトモダチ増やしても同じ。

 まあ、そういう作者同士の交流は楽しいから、それが目的ならそれでいい。が、オトモダチの数以上には、一般読者はたいして増えないだろう。「読んでもらいたい」「読者を増やしたい」目的なら、作者同士ではなく、読者に向き合わないとダメだと思う。



 ビジネスでなくても、個人ブログとか、昔なら自作ホームページとか、皆同じように、集客には悩んできた。

 そしてWebの発展と共に、集客方法も物凄い勢いで変わっていく。数年前に有効だった方法も、いつまでも有効ではない(普遍的なものもあるが)。twitter等のSNS出現の前後がいい例だ。

 だからこそ、技術系出版社がノウハウ系の本を出したり、情報サイトを運営したりしている。

 個人ブログ作者とかも、それを見ていろいろ試行錯誤したり、それをネタにした記事を書いたりしている。



 今どきPV指南なんて、PVとか持ち出してる時点で、悪徳コンサルに見えて仕方ない。ただ知らないだけかもしれないが。



 まあ、PVもpt も気にせず、好きに書いてりゃいいんだけど。

 気にするなら、気にするところはソコ(PV)じゃない。


「正しい判断は、正しい情報と正しい分析の上に初めて成立する。」- ヤン・ウェンリー 銀河英雄伝説



参考: 公式マニュアル:読者数のチェック方法 https://syosetu.com/man/access/


※一応補足しておくと、PVと読者数が全く関係ないわけではない。何も見ないよりはましだ。ただ大まかにしかわからない。

 なろうの読者数(ユニーク数)計測は2日遅れなので、本気で見るにはランキングタグに外部計測ツールを仕込んだほうがいい(お仕事じゃないので、俺はそこまではしてないが)。

 下部に参考として、仕込み方や見かたを書いたノウハウ系エッセイへのリンクを貼っておく。




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参考: 公式マニュアル:読者数のチェック方法
参考: なろうの闇を見た 爆死した死体
参考: 貴方の作品愛されてますよ? これを読んで読者の動きを分析! 外部ツールの仕込み方を解説


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(私の作品では)評価項目の元の意味は無視していい(しなくてももいい)。
「文章」「物語」(エッセイの物語度って?)とかコムズカシーこと考えず、
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