表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

初戦闘

おはようござます。


今日は晩にもう一度投稿します。

試合開始の合図と共に、先に動いたのはクライス兄さんだ。


流石はNo. 1なだけあり、先ほどの相手とは比べ物にならぬ速さで、あっという間に俺の間合いに入り込み、レイピアを躊躇なく突き入れる。


俺は咄嗟に抜き取ったダガーで、レイピアの起動をずらすと、クライス兄さんはそのまま追撃を止め、一旦バックステップで俺の間合いから退いた。


あっぶねぇ~!!後一歩遅かったら刺さってたよマジで!?


「へぇ、今の一撃を躱すなんて‥。正直躱されると思ってなかったよ。」


「正直、俺自身も躱せるとは思ってなかったよ。」


俺がそう返すとクライス兄さんは少し笑う。


「だろうね。その驚き様。」


クライス兄さんが気づくのも無理はない。俺は胸に手を当て、目を見開き肩を鳴らしていたからだ。


「それにしてもアルがこんなに戦えたなんてね。 さっきの一撃を受け止めれるとしたらこの学園だとカルマぐらいだったんだけどね。 これは本気でいかないとマズイかな。」


クライス兄さんはまた爽やかに笑顔を作ると、構えを解くかのように肩の力をダランと落とした。


なんだ?


俺は訝しげな表情を作る。


「いくよ。」


クライス兄さんはまた一気に俺との間合いを詰め、今度はレイピアと腕を鞭のようにしならせ下から振り上げる。


くっ、さっきより早い。


迫り上がるレイピアを俺は状態を逸らし躱すが、アゴの薄皮を掠め取られ血が吹き出す。


だが、痛いと思うよりも先にクライス兄さんはもう一方の手で続け様の攻撃を繰り出した。


「【#水弾__アクアパレッド__#】」


クライス兄さんの手から水の玉が至近距離で放たれるが、それも俺は少し飛び上がり、身体を捻り躱す。


我ながら今凄い動きをしたのではないだろうかと感心しつつも、クライス兄さんの次の行動に目を向ける。


クライス兄さんは俺の着地と同時に足払いをかけれる様に俺の足元に蹴りを入れる瞬間だった。


なので俺は更に身体を捻り、グルン!と、その遠心力で蹴りを繰り出してみる。


クライス兄さんは、思わぬ俺の攻撃だったのか驚き、直ぐ様防御体制に入り、俺の一撃を受け止めるが吹き飛ばされる形となった。


ドカッ!!


だがやはり、先ほどの相手とは違い転ぶことなく地に足をつけ踏み止まった。


「凄いよ!アル!あの状態から攻撃するなんて有り得ない!だけど、僕だってまだまだだ!」


またもやクライス兄さんは俺に向かい来る。


「#無慈悲な雨__グリムレイン__#」


しなるレイピアをあらゆる方向へと動かし、俺へ襲いかかる。


俺はその無数の斬撃を間一髪の所で躱し続けるが、徐々に俺の薄皮が削れ始める。


このままじゃどうしようもない。


俺はそう思い、咄嗟に手を地につけ足を蹴り上げ遠心力で回した足をクライス兄さんの腹部に直撃させる。


「ぐぅ!」


その衝撃でまたクライス兄さんは後方へ飛んでいくが、空中でクライス兄さんは俺向けて手をかざす。


「【#大、水弾__ビッグウォーターバレッド__#】!!】」


すると人一人飲み込める程の大きな水の弾がクライス兄さんから勢いよく放たれる。


グオオオオオ!!


これは流石に躱しきれない為、俺はその水弾に無駄な抵抗だと理解しつつも、何もしないよりも、がむしゃらにダガーを振ってみた。


すると真空波が巻き起こり、バシァ!!と水弾はその衝撃で水飛沫となり辺りに散らばった。


俺はその事に驚き同様する。


その隙をクライス兄さんは逃さない。


「【#雷撃__サンダーボルト__#】!!」


天から舞い落ちる雷撃が鳴る。


グォガァァ!!!


さっきの水で水浸しになった場所に雷撃を伝わらせ、俺の身体へと雷が流れ込んだ。


そしてそのまま俺は意識を失った。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ