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一話目と二話目の間 なかなか難しいお手伝いを渋々受ける

 今回は前に話すべきではないと言った事を話そうかな。

 あの、あったと言えばあったこと。

 まぁ、特に誰かが救われるとかそういう話ではないんだけれど。

 でも、救われ方も人それぞれだよね。

 人間じゃないのを除いて。

 つまり怪物とバケモノの事。

 この前みたいな。


 この話で誰が災難かと言われれば、自分になる。

 関係なければ良かったのに。

 でも、おそらく助けなくていいやつを助けてしまった。

 また、頼みごとを聞いてしまった。

 殺してっていう頼み事を。



 ・・・今回なんだかシリアスだね!

 実はそんなに深く考えなくても良かったりする。

 ただ、頼まれことが達成されただけのお話。

 悲しみとか感動とかは特にないよ。

 ハンカチ投げても心配ないよ。

 それがそういうことだったていうだけ。

 俺が関与しなくてもよかったとも思ってる。

 まぁ、実際は関与させられたんだけど。

 脅しとか色々で。



 じゃあ、そろそろ、この話が気になってきた人もいるかな。

 え?気になってない?

 何となく内容が分かった?

 読まないならこの先は白紙だよ。

 読んでも結局は白紙かもしれないけれど。



 あの、悲劇?

 うーん、悲劇とかではない気がする。

 誰も悲しんでないし。

 とにかく、あの吸血鬼に襲われてから大体一週間後くらいの事。

 だから、えーと十月のーあー、七日かな?


 起床時間、一時。

 現在時刻、一時。


 午前じゃないよ!

 午後だよ!


 完全に寝すぎた!!!

 どれだけ寝てるんだ俺!

 目覚まし時計が鳴らなかったのか?

 ・・・にしてもだよなあ。

 あー、体が痛え。

 今日はもうごろごろしてようかな、休みだし。

 もうやる気でないな今日は。

 あの、投げたらベチャってなるおもちゃで遊ぼうかな。

 投げてベチャっとなったら元の形に戻るやつね。

 あの名前なんて言うんだろうか。

 たまにあるよねそういうおもちゃ。

 裏返して机とかに置くと、パチンて飛ぶやつとか。


 あっ、ちなみに窓は、もう直っているよ。

 もう壊されないことを祈ろう。



「パリーン、ガシャン」

 割れた窓が割れた。

 えええええええ!?

 ここ二階だよ!?

 デジャビュだよ!?

 伏線らしきものを張ってすぐだったぜ!

 なんだよこのスピード。


 そして、窓を見ると。

 一人の男がベランダに立っているのが見えた。

 ・・・だれだ?

 ああ、いや、まだ、驚き続けるべきなんだろうけど、この前の事があったからか前よりは冷静。

 また、逃げるか?

 いや、まだ昼間だからな。

 見つかったらやばい。

 やばいどころの騒ぎではない。

 と、いうかここのガラスは割られる運命なのか?

「おっと、勢い余ってしまった」

 勢い余ってガラスが・・・。

 でも、何となく敵意はなさそうだ。

 まぁ、襲ってきたら、さすがに逃げるけれど。

「お久しぶりです」

「え」

「覚えてないでしょうか?」

 誰だよ、誰なんだ!?

 声がどこかで聞いたことあるかな?

 うーん。

「まぁ、自己紹介もしていませんしね」

「あー、えっと」

「あの時、襲いました怪物です」

「・・・・」

 おまえかあああああああああああああああああああ!

 いい加減にしろよこいつ。

 そういえば、こいつ自己紹介するとか言いながら、名前も何も言ってないな。

「いや、何で生きてるんだよ、お前」

「あー、そうですねぇ、吸血鬼ですからねぇ」

 吸血鬼ってこんなにも不死身なのか。

「まぁ、流石にあそこまでやられましたら、回復するのに六日もかかりましたけどね」

 あの吸血鬼の彼女はすぐに回復してたけどなあ。

 なんでこいつ六日もかかってるんだろ。

 バラバラにしたからか?

「・・・確か、もう一人の吸血鬼のほうはすぐに回復してたみたいなんだけど」

「あー、それは個性みたいなもで、特技みたいなものですかね、私は回復は苦手でしてねぇ」

 ふーむ。

 回復は苦手なのか。

 ・・・。

「で、お前何しに来たんだよ」

「少々手伝ってほしいことがありまして」

「なんで俺が」

「あなた、超能力持っていますよねぇ?」

「・・・」

 まぁ、俺に手伝ってほしいてことはそうだろうなあ。

 でもなぁ、こいつ、俺を殺そうとしてたんだよな。

 あの吸血鬼を追いかけていた理由も全くわからないし。

 何を考えているか全く分からないな。

 内容を聞いてみるだけ聞いてみるか。

「・・・内容はなんだよ」

「手伝っていただけるのですか?」

「内容次第だ」

 ・・・

「私を殺してほしいのですが」

「何を言ってるんだよ」

「もう数百年、生きてましてね、もう、流石に死にたいのです」

 ・・・。

 つまり、俺が殺すというか、自殺したいわけか。

 こいつ、が居なくなるのか。

 まぁ、居ても居なくてもどっちでもいいが。

 むしろ、こいつをずっと殺し続けたいが。

 どうせ死なないし。

「私が死にますと、この町が平和になりますよ」

「何をこの町でやってるんだよ」

「そりゃ、吸血鬼ですから、吸血しますよ、最近の吸血鬼は例外ですが」

「別にいいよ」

「ん?何を言ってるんでしょうか?」

「いや、だから、俺と関係ない人が死んでるってことだろ、そんなことは別にいい」

「・・・」

「俺は生きてられるし」

「はぁ・・・吸血されるのがあなたの家族でもですか?」

「・・・」

 脅してきやがった。

 こいつを四六時中見張れる訳じゃないしなあ。

 承諾するしかないか。

 しぶしぶだけど。

「・・・分かった、だから、家族に手をだすな」

「それでは、吸血鬼を殺す方法をお教えいたしましょう」






 彼が行った事を要約すればこうだ。

 吸血鬼が死ぬのには、他の吸血鬼の血を飲む必要がある。

 ただそれだけで、吸血鬼は死ねるらしい。

 そして、あの吸血鬼の彼女はどうやら、血を取る為だけに吸血鬼にして、逃げられて、追いかけていたとのこと。

 まぁ、普通、事情を知らなければ逃げるよな。

 いくら回復力が高いって言っても、痛いもんな。

 ・・・数回、手を切り離してるって言ってたっけ。

 結局のところ回復の方が早くて、何も取れなかったみたいだけど。

 そこで、丸く収まって欲しかったなぁ。

 なんで、俺に飛び火っていうか巻き込まれなくちゃならなかったんだ。

 誰の気まぐれで、運命を変えられたんだ。

 はぁ、不幸にも災難続きだなぁ。




「で、その他の吸血鬼はどこにいるんだよ」

「たしか、えーと、何処かの廃墟に住んでましたっけねぇ」

「場所が分からないなら交渉の余地も何もないぞ」

「交渉?いえいえ、戦って勝つんですよ?」

「・・・いやいや戦うって」

「吸血鬼は血がなくなれば勿論、弱体化してしまいますからねぇ、上げるのはデメリットしか、ありませんからね」

「ん?待て、つまり、お前が勝てなかったてことか?」

「まぁ、そうでなければ、私はここにいません」

「・・・」

 面倒くさいな。

 吸血鬼を倒すってことなんだな。

 確かに俺がいれば直ぐに倒せるかも知れないけれど。

 場所もあやふやだしなぁ。

 そして、こいつはほかに何かしてくれんだろうか?

「お前は何かしてくれるのか?」

「私は特に何もしません、でも協力者を一人用意します」

「いや、手伝うっていう事だろ?何でお前は何もしないんだよ?」

「私はあなたと戦ってくれるようにお願いをしに行くだけです、どうせ私と共闘したところで、私だけがまた、ばらばらにされてしまします」

 こいつがいなければ元も子ないか。

 でもこれ俺が死――ぬことはないか、俺は瞬間移動できるから、どんな攻撃でも当たらないな。

 まぁ、相手が攻撃す前にばらばらにしてしまえばいいか。

 ・・・。

「なるほどな、でも、協力者っていうのは・・」

「その吸血鬼を探すっていうのと倒すために協力してもらいます」

「倒す?そんなに回復が早いのか?」

「ええ、だいぶ」

 手ごわい感じか。

 はぁ、まぁ殺されはしないんだろうけど。

 心配なのは協力者のほうだなぁ。

 あと、ここまでで吸血鬼だ三人出てきてるな。

 えーと。

 ここにいる俺を襲った吸血鬼。

 ここにいない俺を襲った吸血鬼の女の子。

 あとは倒す目標の廃墟にいるらしい吸血鬼。

 この町、随分と吸血鬼だらけだなぁ。

 そいえば、他に超能力みたいなのとか持ってるやつ全然見かけないなぁ。

「強くて不死身の吸血鬼ね」

「それではそろそろ、御暇させてもらいましょうかぁ、明日には準備してまたここに来ますねぇ」

 正直、もうここには来てほしくないが仕方ないか。


 吸血鬼は飛んでどこかに行ってしまった。

 ・・・。

 はぁ・・・。

 窓おおおおおおおおおお!

 ガラス返せ!


 とりあえず雨戸を閉め――

「うおっ危ねぇ」

 石が飛んできた。

 またかよ!?

 無理があるだろ!

 何でこうなるんだ。

 こんなんじゃオチねぇ。

 石は落ちてきたけどな!

 というかまだ、続く

まだ続くよ。

まぁ、続かなければおかしいよね。

趣味だから、いつ途切れるかはわからないけれど

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