第六話『新境地でボロを出す』
二日目は何故かカシスのお姉ちゃんになるという本人さえよく分からないイベントで一日を過ぎた。
三日目
「お姉ちゃんお姉ちゃん!」
「んん〜?」
カシスがソラの布団を思いっきりはいでソラを起こす。
「どうした?カシス…ちゃん」
「カシスでいいんだよ!お姉ちゃん。あと、早く準備して!授業行くんだよ!」
「あっ…」
完全に忘れていた
「ほら!早く制服着て!顔洗って!歯磨く!」
これ完全にカシスの方がお姉ちゃんだ…とソラは思いながら準備する。
カシスに誘導され、担任のところへ行く。
「ユリナ先生、こちらがソラさんです」
「おおっ、美少女だね〜。カシスとどっちが可愛いかなぁ?」
「お、お姉ちゃんの方が可愛いです!」
カシスの言った言葉に二人は
「「えっ…」」
と戸惑う
「か、カシス?お前頭大丈夫か?」
「あ…いや…」
カシスはボロを出してしまった…
その後ボロが出たことに対して先生は何も言わず、三人で教室まで行く。
カシスは先に教室に入り、次に先生が入る。
教室の中で先生が話してる間廊下でずっと待ってなければいけない。
「はーい!じゃあ今日は転入生がいるんで紹介しまーす。はい、ソラ入ってー」
案外早かった
「はい!」
元気よく教室に入り、挨拶と自己紹介を終えて、カシスの横に座る。
あくまでも先生に誘導されただけである
授業はどんなのか期待していたら、いかにも普通な単元の授業だった。
なんかこう…魔法とかの勉強はないの?
って頭の中では思っていたりした。
放課後
「ソラー、ちょっといいか?カシスは来ないでくれ」
「えっ…」
先生がソラだけを呼ぶ。
「はい、なんですか?」
「ここじゃなんだから教師室行くよ」
先生の後をついて行き、教師室へ入る。
「ソラ、お前今日の授業してみて分かったんだけど…学力レベル高くないか?」
「え…私低い方でしたけど…」
あれ?どこにいたとき低かったんだっけ?
そんな疑問はすぐに消え去った。
「そうか…でもソラは多分一番上のクラスでも十分にいい順位取れると思うぞ?」
「でも…学園長さんが…」
「ん、まあいいか、これからも頑張ってくれ」
「はい…」
要件はそれだけだったのかは分からないがとりあえず何事もなくてよかったと胸を撫で下ろした。