第五話『激痛のお姉ちゃん』
荒波の一日目が終わりホッとしていたソラ。
だが二日目を襲ったのはシフォンの攻撃による激痛だった。
そのせいで
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!」
と、とてつもない悲鳴をあげて起きてしまった。
急いで駆けつけた学園長が
「ど、どうした!何事!?」
と、びっくりしている
「いや…あっ…!!!!!!!昨日の痛みが…」
「そ、相当痛そうだな…」
「ひぃ…ひぃ…」
おばあちゃんみたいな声を出してしまう
しょうがない…痛いんだもん…
「と、とりあえず今日は授業休もうか…」
「は、はひぃ…」
まともに返事できない自分が情けない…
「あと、部屋の件なんだけど空いてるのがカシスの部屋だけなんだよね」
「か、カシス…ひぃっ!?って子は…どんな子ですか…」
「ソラと同じクラスになる子で風紀委員だよ、ソラの一歳年下だね」
あぁ、意識が…
「ちょっと頼んでみようかな、ここに呼んでいいかな?」
「ひ、ひぎぃっ!?は、はい…」
その後すぐに回復チームが鎮痛してくれたから痛みが無くなってある程度はよくなった。疲労がすごいけど…
回復して数分後に女の子が入ってきた
「こんにちは学園長、今回はなんの御用で」
深々と頭を下げるとソラを見る
「!?こ、この方が私の部屋に来ると…」
「まあ、そうなるね、なにか不都合あるなら言ってくれていいけど」
「いや…ちょっと…ね」
チラッチラッと何回もソラを見る
「なんか隠し事とか?」
「い、いや!!!!!!!そんなことはないですよ〜?」
((怪しい…))
学園長とソラの考えが一致した
「まあ、隠し事があるのは?別にいいけどぉ、それならソラは別の部屋に行ってもらおうかなぁ?」
学園長が何か企んでる…
「ぐっ…学園長のくせに…」
「あれれ?風紀委員様がそんな言葉遣いしてていいのかな?」
あぁ、子どもの喧嘩だ…
「い、いや…し、仕方ないですね!!!!!!!私の部屋でいいですよ!!!!!!!」
「ありがとありがと!これで安心できるなぁ!!!!!!!」「ぐぬぬ…」
幼稚すぎる…
「じゃあソラ、大丈夫なら今日の夜からカシスの部屋に入っていいよ」
「本当にいいんですか?…」
「うん、いいよね?カ、シ、ス」
完全に弱み握ってる…
「べ、別に…いいですけど…」
相変わらずカシスはソラをチラッチラ見ている
「じゃあそういうことで、よろしく!それじゃ俺は仕事に戻るよ!」
カシスと二人きりになってしまった
「あ、あの…カシスちゃん…」
「は、はいぃ!!!!!!!」
「あっ…いろいろごめんね…」
「あっ!!!!!!!いやいや!!!!!!!大丈夫です!!!!!!!」
「顔…赤いけど大丈夫?」
「えっ!?…あっ、大丈夫です!!!!!!!」
会話が成立しない…
「と、とりあえず落ち着こっか…」
「は、はいっ…」
カシスが深呼吸をすると
「先程は見苦しい真似をしてすみませんでした。この通り反省しております」
「ど、土下座!?」
「いえ、これは礼儀座りという謝る時やお願いする時にする座り方です」
そのままな気がする…
「あの…ソラさん」
「なに?」
「非常に言い難い事なのですが…」
ゴクリ
「ソラさんのことをお姉ちゃんって呼んでいいですか!?」
…………
「っぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
「だ、駄目ならいいです!!!!!!!」
「いや…別にいいけど…なんで?」
「いや…私お姉ちゃんが欲しくて…クリスマスはいつもお姉ちゃんが欲しいって書いてて…」
「す、すごいお姉さん愛だね…」
「そこで私の年上でお姉ちゃんっぽいソラさんにお願いしたわけです…すみません!!!!!!!」
この子…なんかすごい
「いいですか!」
「うん、いいよ」
言ってしまったぁぁぁ!!!!!!!ま、いっか
「やった!」
なるほど…隠し事はこれか…
「お姉ちゃん!私のことはカシスって呼んでね!」
「わ、分かった…」
訳の分からない姉妹関係になってしまった…
あぁ…文章書くのって難しい…