第四話『新人潰しと再来の救世主シルク』
前回、ソラの異常な能力結果により悔しさを表に出してしまったシルク。
そんなことはソラも学園長も知ったことではない…
「じゃあソラ、明日からこの学園の生徒になってくれることにはなったけど、この学園は全寮制なんだ。それで大体が二人部屋だからソラが入る部屋を紹介しに行こうと思うけどいい?」
「あ、はい!」
そう言って向かったのは学園敷地内にある生徒寮。都内にあるようなマンションで本当に寮かと疑うレベル。
「ソラが入るのはこの206号室、今は一人入ってる」
ピンポーン
ちゃんとインターホンもあった
インターホン越しに「は〜い、あら?学園長さんじゃありませんか?」
「今日からこの学園の生徒になった子を紹介したい。よければこの部屋に入れてくれないか?」
「そういうことですか、今鍵開けます〜」
おっとりしたお姉さんタイプの声がした。
「はい、どうぞ〜」
部屋のドアが開くと、そこには…一言で表すと、モフモフしている人がいた。
「ありがとう、少し時間もらうけどいいかな?」
「は〜い」
「じゃあまずこの子の紹介だね、この子はソラ。測定結果はこれだ」
学園長がバインダーを見せるとお姉さんは、
「ふふふ♪素晴らしい逸材ですね〜」
とおっとり笑った。
ソラは(私どうしてたらいいんだろう…)
無言で立ったままだった。
「まあ、本題はソラをこの部屋に入れてほしいんだ」
「いいですよ〜」
勝手に話が進むが何もする事ができない
数十分ほどたっただろうか、二人は話が逸れに逸れて全然違う話になっていた。
「あ、あの…」
勇気を出して話に割って入ると
「あ、ごめんねソラ。じゃあシフォン、ソラの世話を頑張ってくれ」
「おまかせあれ〜」
なにかよく分からずホッとしていると
「ソラちゃん、ちょっと実力見せてくれない?」
「え、な、なんのですか?」
「もちろん戦闘の実力よ〜?」
「でもどこで…」
「じゃあ訓練所行きましょ〜!」
おっとりしているがしっかりしているお姉さん、シフォンであった。
訓練所にて
ソラはとんでもない訓練を受けていた。
「ほら〜?早く立ってもう一回ね?」
「は、はい…」
息を切らしながらシフォンの体術的攻撃をかわす。
「あっ!…」
どれほどの攻撃を受けただろうか。ソラの体は既に限界を超えていた。
周りがザワつき始める
「ほら、最強の剣士さん?早く立って攻撃してきなさいよ〜」
シフォンの目にはもう輝きが全くなかった。
すると
「ソラ!!!!!!!」
人の波をかき分けてソラを支えに出たのはシルクだった。
「シルク…ちゃん…」
ソラはもう声を出すことさえ厳しくなっている
シルクはシフォンを睨み
「シフォンさん…あなた、何してるんですか!!!!!!!」
怒りに満ちた言葉を投げる
「ソラちゃんの訓練だけど〜?」
おっとり口調はどこでも変わらないらしい
「これのどこが訓練よ!!!!!!!こんなの虐待よ!!!!!!!」
「シルク、シルクはその子を早く救護室に運んできて。ここはボクが抑えるしかないようだね、シフォン」
趙雲が出てきてとてつもない修羅場と化す
「あら〜趙雲さんまで出てきましたか〜」
「シフォン、新入生になにか非でもあっタ?」
「非はないけどね〜、あの能力は潰しておかなきゃいけない気がしてね〜」
「潰す?聞き捨てならないネ。でもまあそろそろカナ」
趙雲が訓練所の入り口を見る
すると入り口のドアが開き、学園長が入ってきた
「あら〜、学園長さんのお出ましですか〜」
シフォンは全く動揺していない
「シフォン、あれはなんだい?俺はソラをフルボッコにしろとは言ってない。」
「優しくしてあげたんですがね〜」
「シフォン、君は一旦俺の監視元に置くことにするよ。趙雲、一緒に来てくれ」
学園長はそう言って趙雲と一緒にシフォンを連れていった。
こうして問題は終着した。
その頃シルクは
「シルクちゃん…あり…がとう…」
「無理して喋らないで!死んでもらっちゃ困るんだから!」
さっきまで悔しがっていたことが嘘みたいにソラを大事に運んでいた
シフォンはこの後行動を制限されたという。
今回はなんか…話が分からない人が多いと思います。すみません!!!!!!!
ですが、次回は分かる話を作ります!
本当にすみません!!!!!!!
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