1/1
私と息子
暑い夏の日
私は息子に連れられて近くの遊歩道にきた
「いい天気ですねお母さん」
腰の曲がった私より倍近く大きい彼がそういう
「そうだね」
私はそういった
そう言わなければダメだったのだ
ただただ笑顔で怯えながら
遊歩道には白いあじさいがたくさん咲いていた
だから彼は私をここに連れてくるのだ
永遠の復讐のために
ただそれだけのために
私はあじさいをみて震えた
また恐怖がやってくると
彼はにこっとしながら私を見て
「具合が悪そうですね、帰りましょう。」
そういった