表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/82

六十九話 作戦会議をするそうです

「いてっ……」

「セラフィム起きるのが遅い、朝ごはんできてる」

「おう……そうだ、ちょっとここに座りなさい」

「スリスリしていいの?」

「いいから」


昨日は俺を売って逃げたからな……へへへ。


「あひゃん!ふひひひひひ!ひひひ!」

「魔王もコチョコチョには耐えられまい!

昨日の恨み!覚悟〜」

「ちょっ、れらふぃるやめっ!ひゃっ!」


凄い笑ってるな……笑いすぎておかしくなってる……まぁ今は続けるけどね。


「セラフィー!開けるよー!」

「ちょまっ!」

「ひひひひぃ!そこらめ!」


やばいやばいやばい!今回はいいの逃れが出来ない!せめてレティスをどかして!


「ひひっ……お返しだセラフィムくらえ」

「一体何を……むぐぅ⁉︎」

「もぉ〜セラフィ遅……」


俺の唇とレティスの唇が触れ合う。横目でドアを見ると愕然とするルミリア。

あぁ、これが修羅場か……乗り切れるかな……


▼▼


「全く……さっきのはセラフィが悪いからね!」

「ふいまへん」

「なんで私まで……」

「へぇーレティスちゃん、セラフィムにキスしておいて生きてるだけでもありがたいと思わない?ねぇ」

「はい!生きてるだけで嬉しいです!」

「だよね〜」


やべぇ……レティスが怯えてる。ほらっ、顔は笑ってるけど身体がガタガタ震えてるもん。


「セラフィーもだよね〜」

「誠にその通りでありますルミリア様!」

「セラフィはさ?ちゃんと私の婚約者って事を自覚してる?」

「も、もももちろんでございます」

「へぇ……自覚した上でレティスちゃんにキスしてたんだー」

「そ、それは違うと言いますかなんと言いますか」


怖いよぉぉぉぉ!ルミリアのこんな表情見たことないよぉ!

あれっルミリアの後ろに禍々しいオーラが見えるような……お怒りですね。凄く。


「今回は許してあげるけど、次やったら……わかるよね?」

「ブンブンブン!」


レティスが目にも留まらぬ速さで顔を上下に振る。

よし、俺も振っておこう。


それから俺とレティスは頭を振り続けた。


▼▼


「そんなことがあったのじゃ?」

「そうなんだよ……」

「レティスが羨ましいのじゃ」

「なんで?」

「…………いいから早く食べるのじゃ!冷めてしまうのじゃ」


あっ、あったかい。温め直してくれたのかな?ユスは気が効くな。


「それにしても賢者とかなんとかは大丈夫なの?」

「今は偵察の者を出しておるのじゃ。偵察の者が帰ってきてからなのじゃ」

「なるほど」


なんの考えもなしにほのぼのしてた訳じゃないのね。まぁその偵察の人が帰ってくるまでは暇だな。


「暇だな……」

「そうじゃな」

「改めて思うけどユスの料理は美味しいよな」

「ふふん!当たり前なのじゃ」

「ははは」


美味しいよな〜どうやったらこんなに美味しく出来上がるのか教えて欲しいね。


「ユスティシー」

「なんなのじゃ?」


声の方へ振り返るとクラークともう一人知らない男の人がいた。


「そうか、今日だったのじゃな」

「どうしたんだ?」

「セラフィム、これから忙しくなるのじゃ」


あぁ、偵察の人なのかな?


「クラーク、みんなを集めて会議をするのじゃ」

「おっけー、声かけてくるね」

「じゃあ俺もルミリア達に声かけてくる」

「二人とも頼んだのじゃ」

「「はいよー」」


一番近いのは……ルシウスからだな。


てくてく


てくてく


「おーい、ルシウスいるー?」

「なんですか?セラフィム」

「っす!っていう口癖無くなったんだな」

「あー……本当っすね」

「あっ、戻った……まぁいいや、とりあえずついてきて」

「分かったー」


てくてく


てくてく



「おーい、アンネロッター」

「なんでございましょうかセラフィム様」

「なんか会議するみたいだからついてきて」

「分かりました」


てくてく


てくてく



「おーい、アイリスー」

「ん?なに?」

「なんかやるみたいだからついてきて」

「ん、分かった」


てくてく


てくてく


「おーい、ルミリアー」

「なーに?」

「デートしようぜ!」

「違うっすよ!」

「違いますわセラフィム様」

「違うー」

「なんかやるみたいだからついてきて」

「はーい」


てくてく


てくてく


「ユスティシー!連れてきたぞー!」

「早かったのじゃな!」

「おう!今から賢者の対策会議的なのするんだろ?」


ワクワク!ルミリアの敵は俺の敵!ボッコボコにしてやるぜ!

あれ?サナがいないよ?


「なにを言ってるのじゃ?」

「へ?……」

「こほん、それでは始めるのじゃ!第354回サナファルにサプライズ誕生日作戦会議なのじゃ!」


えっ?賢者は?てか354回て……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ