せっかくチートを貰って異世界転生したのでハーレムをつくる‼︎

二章 魔法学校［シュタインズ］

六十二話 スリスリするそうです

「あの……着替えてください」

「後ろを向かなくても大丈夫ですよ？」

「いいから……着替てくださいお願いします」

ゴソゴソと音が鳴った。

「着替えましたよ」

「全く……何考えてるんですきゃ！」

振り返ると、またもや下着姿の美少女がそこには立っていた。

あっ……下着の色が変わってる。

「そうじゃなくて！服！服着て！」

「そうならそうと仰ってください」

再び振り返り着替えが終わるのを待つ。

この子天然だね……間違いなく。

「大丈夫ですよ」

「じゃ本題に入ろう。なんで俺を呼び出したの？」

「書いてませんでしたか？私は貴方の事が好きなのです」

「その事なんだけどさ……俺もういるから」

「？」

「付き合ってるから……」

「それが？」

「ごめんね……は？それがってどういう」

「言葉通りですよ、彼女がいるから付き合っているからどうしたのですか？と言ってるのですよ？」

「どゆこと？」

もしかして俺がルミリアと付き合ってるのを知ってて告ったって事ですか？えぇ？

そんなにたらしに見えましたかそうですか。

「私は貴方と恋仲になりたいのですよ？ほら私みたいな美少女いませんから。嬉しいですよね？今なら抱き締めてもいいですよ」

「あのね？俺はそんな最低野郎になりたくないから断りたいんだけどさ？どうしたらいいか教えてくれるかな？」

「それは難しいですね」

この子だめだ……天然なんて言葉で治まるほど、いい子じゃなかったわ。

「とりあえず、俺にその気は無いからさ」

「困りましたね……それでは貴方の彼女さんを殺すってのはどうですか？そうしたら付き合っていただけますか？」

「やってみてもいいよ？まず君に殺される程弱く無いし、指一本でも触れた瞬間俺が君に関わる全ての人を皆殺しにするから安心してね」

「貴方にそのような力はあるとは思えませんね。確実にハッタリでしょう」」

「意外と出来るかもよ？ほら俺ってさ、両親からやれば出来る子って褒められた事あるし」

まぁ……余裕だけどね。

この子の発想がヤバイな、確実にヤンデレだよ。俺ヤンデレ属性とか持ち合わせて無いから無理だね。

「そんなに私の事が嫌い？」

「普通にかわいいと思うよ？」

「じゃあなんで？」

「まず初対面オーケ？俺には彼女がいるでしょ？アンダスタン？」

「ねぇセラフィム気づいてないの？」

「気づくって何を」

「パンパカパーンレティスだよ」

「あれ？」

突如として目の前に現れたのは、ロリ魔王ことレティスだった。

「レティスなんでここにいるの？」

「膝枕してもらいに来た。それと私の名演技どーだった？」

「最高」

「わーい！ご褒美に膝枕してー」

「はいはい」

レティスは勢いよく俺に飛びつくと膝に頭を乗せむっちゃ笑顔だった。

確かにレティスならルミリア倒せるわ……

これはしてやられたな。

「でもなんで変身なんてしてたんだ？」

「セラフィムはお姉さんタイプが好きだって

ユスティシーが言ってたから」

「俺は、そのままのレティスがかわいいと思うぞ？」

「ならもう変身しなーい、えへへっ撫でて撫でて」

「お安い御用だぜ」

なんかレティスを膝枕してると落ち着くな〜

親になった感じする。

「バタン！」

「セーラーフィー！こんな所で何してるの！」

「おっふ……」

どうしましょ……この状況をどう説明すれば

バッドエンドを回避できるのか……

「セラフィム君？その女の子は？（怒）」

「えっと……俺とルミリアの間の子？」

「そんな……いつの間に……じゃなくて！」

今日のルミリアはノリがいいな……

「ちゃんと説明して！」

「なんて言ったらいいか……そうだ！俺が1年修行してた時稽古つけてくれた人！」

「じゃあなんで膝枕してるの！」

「どうしてもって言われてさ……やらないとこの国消すとか言うから」

「スリスリ気持ちぃ」

ダメだ……レティスがスリスリモードに入った。これは当分何言っても聞こえないな。

「言ってしまえば妹みたいなもんだよ」

「ヤラシイ気持ちは無いよね？」

「モチロンナイヨ」

「怪しいけど……私はセラフィを信じるよ」

「ありがと」

「そうだ！みんなが呼んでたよ！」

「マジか……レティスどうしよう」

「急いで来てって言ってた」

「しょうがない……レティス我慢しろよ」

俺はレティスを小脇に抱えて部屋を出た。

「あーゆれるー」

レティスは案外楽しそうだった。

▼▼

「やっときたっす！」

「おそーい」

「お待ちしておりましたわ」

「ごめんね遅れちゃって！」

「すまんすまん」

「スリスリ気持ちい」

まだスリスリモードか……

着いた場所は、俺とルミリアの部屋だった。

「ん？セラフィムその子だれっすか？魔族の匂いがするっすよ？」

「あっ……ルシウスだ久しぶりー」

「レ、レレ……レティス様ぁ⁉︎」

「何？知り合いなの？」

「知り合いも何もレティス様は俺が育った所を治める魔王様っす！」

「それはそうとして……魔王と関わりあるってどういう事？」

「俺っちの家は代々レティス様に仕える私兵なんす。今は俺っちの父がそこで団長をやってるっす」

世間は狭いな……まさかルシウスがレティスの知り合いだったなんてな。

「状況が飲み込めないんだけど」

「私もですわ」

「おいてけぼりはんたーい」

「そういえば急ぎの用が……何があったんだ？」

「強力な魔族の反応がしたっすから危ないって教えようとしたっすけどレティス様だったので大丈夫っす」

「なんだ……」

「所でレティス様は、なぜこのようなところにお出でになったのですか？」

「セラフィムに膝枕してもらいに来た……もっとスリスリあと頭なでなでして」

「はいはい」

デモンズゲート使ってきたんだろうな……

じゃないと面倒くさがりのレティスがここまで来るわけないし。

「本当にそれだけなのか？」

「ん……セラフィムにユスティシーから伝言

そろそろ賢者が動き出すらしいから魔界へ来て欲しいだって」

「そうか……分かった行こう」

「行くってどこに行くのセラフィ」

「ちょっとばかし魔界まで」

「セラフィが行くなら私も行く！」

「ダメだって……」

「私も行きたいですわ」

「私もいくー」

「俺っちもいくっすよ」

んーー……んーー……んーー……んーー……

むむむむ……

「約束したじゃん！セラフィが魔界の料理がおいしいから連れてってあげるって」

「分かったよ」

「セラフィムいいの？スリスリ……」

「もう何言っても止められないだろうし」

「じゃあいくよーでもんず げーと」

何回もお世話になったデモンズ ゲートさんのご登場です。

相変わらず便利だよな……この魔法。

「しゅっぱーつ」

レティスの一言で次々と扉に入っていった。