五十八話 魔法テストがあるようです
「セラフィ大好き!」
3人が部屋を出た後、2人っきりになった瞬間
ルミリアが抱きついてきた。
結婚するのはいいんだけどさ…年齢大丈夫?
この世界の結婚事情とか知らないし
よく分からないんだけど。
まぁルミリアと結婚出来るなら俺はそれで…
だってルミリアを独り占めだぜ?
男のロマンじゃないか!
「でも俺で良かったのか?ルミリアの事を
好きな男なんて何人もいるだろ?」
「それでも私はセラフィがいい!
セラフィじゃなきゃヤダ!」
うんうん…1度言ってみたかったセリフ言えた。
あえて謙虚にいくタイプのやつ
出来たから俺満足!もう最高だね!
結婚っていっても今すぐなのか気になるな
そもそもこの世界の結婚がどういうもの
なのかも知らないし。
「結婚って主にどういう事をするの?
結婚式とかあるの?」
「うん!結婚式をしないとだけど
12歳からだから、まだダメだね」
「じゃあ今は婚約者って事だよね?」
「うん!」
なるほど…やっぱり結婚には年齢制限があるのか…
今8歳だからあと4年待つのね。
にしてもビックリしたな…いきなり付き合ってって
言われたと思ったら結婚だったり、
ルシウスたちが祝ったり
今日は嬉しい事だらけだな。
「ねぇセラフィ…」
「ん?どした?」
「い いい 一緒のべ べべ ベッドで寝たいな〜
なんて…」
チラチラ見るなって…俺が照れるだろ。
もちろん断る理由も無いし、むしろ嬉しいし
ここはオーケーをだしていざベッドへ!
「もちろん!」
「やったー!じゃあその…ポッ///」
かわいいなぁもぉ!顔赤くして!
やばいな…ルミリアに対してデレデレしすぎかな…
いや!俺はわるくなーい!
ルミリアがかわいすぎるのがいけないのだ!
「じゃあ…失礼します」
「うん」
……………うん恥ずかしいね。
意識したらダメだよね…これダメなやつだよ
落ち着け〜落ち着け〜心頭滅却!
顔が赤くなる…これは恥ずかっ
「セラフィも顔が真っ赤だね!」
「ルミリアだって真っ赤だよ」
「えへへ〜」
もう夫婦だねこれ…夫婦だよおしどりの。
「でもセラフィが戻ってきてくれてよかった
私はセラフィを忘れたままだったら…」
「ルミリアを1人になんてしないよ?
俺はルミリアたちを守りたかったから
強くなりに魔界までいったんだから」
「えっ!魔界⁉︎」
あれっ…言ってなかったっけ…
魔界って悪いイメージありそうだから心配するかな。
「私も行きたかった!」
「へ?」
「だって魔界にはおいしい食べ物がたくさん
あるって村で聞いたもん!」
意外だな…確かにうまかったけど
よし!今度連れてってあげよう!
ダンジョンの最下層に行けばあいつが
いるから連れてってくれるだろ。
「じゃあ今度一緒に行こう」
「どうやって?魔界まではすっごく遠いんだよ?」
「一瞬で行ける魔法があるから大丈夫」
「本当⁉︎」
「今度行こうな!」
「約束だよ!」
ルミリアはご機嫌の様子で眠りについた。
寝顔もかわいいなぁ…
そろそろ俺も寝るかな。
「朝っすよセラフィム!」
「おう!おはようルシウス」
制服に着替えた後くつろいでいると
ルシウスの元気な声が聞こえた。
「よかったっすね!これでセルリアスさんと
やりたい放題っすね!」
「何言ってんだよ…」
「セラフィがしたいなら私はいいけど…
結婚してからね?」
「まてまて人を性に飢えた野獣みたいに
言わないでくれよ」
「冗談だよ!」
まぁ…結婚したらそういう事になるよな…
でも俺がルミリアと…
恥ずか死ぬなそれ…結婚してから考えよう
じゃないと性に飢えた野獣ってルミリアに
呼ばれるかも…耐えれる気がしないな。
俺は紳士…俺は紳士…俺は紳士…
「あと4年あるっすからまだまだっすけどね!」
とりあえずルシウスは元気だった。
「今日は1年に1度の魔法テストだ!
各自真面目に取り組むように!」
「「「はい!」」」
魔法テストとは、魔力 魔力量 使える属性の
大きく分けて3つの項目をテストするというものだ。ルシウスたちは俺のいない時
1回やったことがあるらしい。
「負けないからね!」
「今回は私も本気を出しますわ」
「とりあえずルミちゃんに勝つ」
「俺っちは地道に頑張るっす」
「まぁ…なんというか頑張れ」
なんでみんなそんなにやる気なの?
むっちゃやる気満々じゃん…
まぁ俺には関係ないし無難にクリアするか。
「勝ったらセラフィとデートだからね!」
「腕がなりますわ」
「いざじんじょーにしょーぶ」
あれ?いつの間に商品にされた訳?
とりあえず関係はあるようだけど…
デートって…まぁ3人が楽しそうだし
いいけどさ…事前に言ってよね。




