四話 初めての魔法と鑑定スキルが使える様です
「なるほど」
俺は感嘆の声を上げる。
ハイハイを習得した俺が書斎に入って見つけた魔法の本を眺めてそうつぶやいた。
この本によると魔法は自分の想像と決められた詠唱によってその想像を実体化するというものらしい。
まぁ俺は頭の良い方ではないのでとりあえずやってみた。
とりあえず《火》をイメージする詠唱はしていない
しないんじゃない
わすれてたんだ。
するとメラメラと手のひらの上に軽いチャッカマン
くらいの火がのぼる。
すぐ出来た一瞬で出来た3秒で出来た。
これがメアに貰った
「魔法による全属性適正値MAX」
メアさんマジパネェっす。
それと[鑑定]が使える様になりました。
びっくりしました。
1歳を過ぎた頃に頭の中にいきなりステータスらしきものが表示されるんだもん、それでこの鑑定を使ってみました。するとこんな感じ。
まず母親のシェイリル
名前・ハルバート シェイリル
性別・女
種族・竜人族
年齢・error(知らない方があなたのためです)
Level・34
HP(耐久値)780
SP(この世界でいう魔力値らしい)1540
スキル・上級魔法使い(魔法の威力が中アップ)
skill Level 5
魔力操作の達人(魔法消費量の中ダウン)
skill Level 4
竜人族(身体能力大アップ)
skill Level 2
母の方は生粋の魔法使いだね。
まぁそれは置いといて、何?年齢error?そんなことあるの?
しかも 知らない方があなたのためですってなに?
年齢知ったら俺死ぬの?
怖い、怖すぎる。
その時俺は母に年齢の話をしてはいけないと心に深く刻んだ。
次は父親のロウエル
名前・ハルバート ロウエル
性別・男
種族・竜人族
年齢・21歳
Level・41
HP(耐久値)1340
SP(魔力値)380
スキル・剣豪(斬撃系の武器の攻撃力大アップ)
skill Level 6
狩人(索敵能力強化)
skill Level 4
竜人族+(身体能力超アップ)
skill Level 4
父の方はバリッバリの剣士だな。
しかも村一番の戦士らしいしこれぐらいだと強いのかなるほどなるほど。
errorもでてないし他に言うことはないな。
あと鑑定スキルは自分のステータスも見れるらしい
俺のステータスはこれ。
名前・ハルバート セラフィム
性別・男
種族・竜人族
年齢・2歳
Level・1
HP(耐久値)表示することができません(封印)笑
SP(魔力値)表示することができません(封印)笑
スキル・表示することができません(封印)笑
「えっ?」って思ったよ
なにも大事な所何も書いてないじゃん
しかも【(封印)笑】って
バカにしてんのか?誰だよ笑とかつけたやつ、ぶん殴ってやる、まぁいいか。いつか解決するだろ。
あと喋れる様になりました!
魔法やらなんやらかんやら読んでいたらいつの間にか2歳です、何かに夢中になるって素敵。
そんなある日いつものように書斎で本を漁っていると
この世界について書かれた本を見つけた。
タイトルはかすれて読めないけど。
え?
なぜタイトルが分からないのにこの世界についての
本だってわかったかって?
[鑑定]って便利ですね
以上!
この本を読んで少しだけこの世界について知ることができた。
まずこの世界にも戦争らしきものがあるらしい。
まぁドンパチやってた頃の地球よりは大分ましだが
俺は戦争をする理由に腹が立った。
『種族が違うから』
それだけです。
はっきり言って差別です、えぇ、バカじゃないのか?って思ったよ。
まぁ日本は比較的差別の少ない国だったから仕方ない
という事にしておこう。
それから月日が流れ……
俺はいつものように書斎で本を読んでいた。
途端に父が入ってきて俺にこう言った。
「今日から訓練だ‼︎」
「はへっ?」