三十二話 ルミリアの応援にいくようです
「フレイム!」
俺は対戦相手に向けて牽制の魔法を飛ばす
さすがに距離があり軽く避けられてしまう
だがこれでいい、今のは牽制…次が本命だ
俺は高速で移動し相手の背後から
魔法を打ち込む、だが…
相手は後ろに振り向き俺の魔法を相殺する
「やるな…」
俺は距離を取るため大きく後ろに下がる
さすがにそんな簡単に倒せる相手ではないようだ
そんなことを考えていると相手は
こちらに走りながら雷魔法を打ち込んでくる
「あぶねっ!」
俺はとっさに避ける
だが相手の思う壺だったようだ
あらかじめ避ける方向を予想しいくつかの
魔法を放っていたのだ
避けられるはずもなく
相手の雷魔法が俺に直撃し爆発が起こる
「いった!…くない?」
無意識のうちに鱗を展開させていたようだ
俺は勝ったと油断している相手に向けて
爆煙の中から火と風の混合魔法を放つ
威力は上級くらいだ
「風炎テンペストフレイム!」
すると
炎が渦巻くトルネードのようなものが
相手を包み込む
「ぐぅぁっ!」
魔法が解除された後
相手は地面に倒れてピクリとも動かない
するとアナウンスが流れる
「勝者ハルバート セラフィム!」
試合場は拍手に包まれる
特に何も聞かれていないので
俺は一礼して控え室に向かう
「はぁ…」
危なかった〜油断してたね…
鱗なかったら…やめておこう想像するだけで痛い
「セラフィム様!」
扉の向こうでアンネロッタの声が聞こえする
「どうぞ」
そういうと扉が開かれる
そこにはアンネロッタ、アイリス、ルシウスがいた
「どうしたんだ?」
俺が質問すると
「1回戦突破おめでとうございますわ」
「グッジョブ」
「おめでとうっす」
なるほど試合を見てたんだな…
「ありがとう…で?何しに来たんだ?
それだけってことはないだろ?」
するとアンネロッタが答える
「セラフィム様次の試合までお時間
ございますわよね?」
「えっと…一時間少しあるな」
「なら俺っちたちと一緒にセルリアスさんを
応援にいくっす」
なるほど!それはいい!素晴らしいアイデアだ!
「おう!じゃあいくか!」
もちろん俺は快諾する
なぜかアイリスが頬を膨らませていたが…
なんだったんだろう…
俺は気にすることなくアンネロッタたちと
控え室を出る
「ここか」
俺は目の前の扉を開ける
聞こえてきたのはルミリアの声ではなく
聞き覚えのある副会長の叫び声が鳴り響く
「きゃゃゃゃゃ!」
叫んだ後副会長は体を抱え込むようにして
うずくまる
副会長の他に生徒会長、ルミリアが
着替えの途中だった
生徒会長はシャツだけの危ない格好で
キョトンとした顔でこっちをみている
ルミリアは聖なる布
SI☆TA☆GIだけの…
ルミリアは平然と着替えを続ける
俺は少し固まった後
「すいません…」
とだけ言い残して扉をソッと閉めた
やばい!ルミリアはともかく!
いやよくねーよ!しかも副会長に会長まで!
これは死を覚悟した方がいいだろう…
アンネロッタとアイリスは無言で
どんまい!みたいな感じの微妙な笑顔を繰り出す
ぐっはぁ!
HPが削られていく気がするぅ
「やっちまいましたっすね…」
さらにHPが削られていくぅ
すると扉を開け顔だけ出した会長が笑顔で
「ハルバートくん?やって良い事と
悪い事があるわよ?」
この時俺のHPはゼロになった
俺は床に膝を着く
「燃え尽きたぜ…真っ白にな…」
この後出てきた会長と副会長に
こっぴどく叱られたのは言うまでもない
一応許してもらえたので当初の目的
ルミリアの応援に来たことを説明する
「ならそろそろ試合が始まるから
応援席に先に行っておいたら?」
会長に言われ俺たちは応援席へ向かう
「チームトーナメントの第2試合を始める!」
応援席に座ってすぐにアナウンスが流れる
そして会長たちのチームが入場する
「おぉ!きたっすね」
「あぁ」
少しして相手チームが入場する
個人とは違ってチームトーナメントは
1試合ずつ行うため登録チームが少ない
今大会は10チームらしい
「では両チーム!位置についてください」
両チームが中央で向かい合う
「チームトーナメント!第2試合!試合開始!」
ルミリアや会長たちはどんな戦いをするのか
俺は楽しみでしょうがなかった




