二十五話 初めてのダンジョン探索だそうです(2)
「ありがと」
アイリスは俺に感謝を述べた
なぜなら俺が回復魔法を使って
アイリスの頬の傷を治したからである
「気にすることないよ」
「ねぇハルバート君」
「なにアイリス?」
「もっと下の階に…」
「却下です!」
すると頬を膨らませながら
ムーっとしながらこちらを見ている
「私も行きたい!」
とルミリアが加わる
「私も強い相手と戦いたいですわ」
アンネロッタも加わる
はぁ…なんでみんなそんなに戦いたいの?
まぁいいか…
「わかったよ」
渋々と承諾し俺たちはただいま
5階層に来ている
ダンジョンでは5階層毎に中ボス的な
モンスターが現れ
10階層毎にボスモンスターが
現れるらしい
ってことで中ボスモンスターを
狩りに来ました
中ボスモンスターを鑑定してみると
名前・キングデビルハウンド
ランク・C
説明・デビルハウンドの親玉
攻撃は素早く爪などを使って攻撃してくる
闇属性のブレスを吐くので要注意
ちなみに初心者キラーと呼ばれている
ランクCか…弱そうだな
まぁこれくらいなら大丈夫だろ
「いくぞ!」
俺の合図と共にさっき同様
アンネロッタとルシウスが走り出す
だがあと僅かのところで避けられてしまう
だが後ろからルミリアとアイリスが
魔法を放ちアイリスの魔法が命中し
モンスターを火が包む
「ギャウン!」
モンスターは声をあげた後激しく
転がり包んでいた火を消す
「ガゥルルルルル!」
モンスターはこちらを鋭い目つきで見ている
火が効いたのだろう
警戒をしている様だ
だがルシウスとアンネロッタがたたみかける
ルシウスはかわされたがアンネロッタの
レイピアが腹部に突き刺さる
すかさずルミリアとアイリスが
魔法を放とうとした時に
モンスターが雄叫びをあげ
口に魔力を溜め込んでいる
「ブレスが来るぞ!」
ルミリアは俺の声に反応しすぐに離脱する
しかしアイリスは僅かに出遅れて
このままではブレスが直撃する
「いくか」
そうつぶやいて俺は新しい武器
エンシェント ドラグナーを両手に握り
アイリスの前に立つ
モンスターが俺に向けて勢いよくブレスを
繰り出してくる
俺は向かってきた真っ黒なブレスに向けて
銃口をむけトリガーを引く
すると2つの光の銃弾が発射される
光の銃弾はブレスに向けて凄いスピードで
向かっていく
すると2つの光の銃弾がブレスに触れた瞬間
ブレスは銃弾に押し返される
モンスターも押し返そうとブレスを吐くが
銃弾のスピードは一向に落ちる気配がない
俺の放った銃弾はブレスを押し返し
モンスターにぶち当たる
モンスターは数十メートル先の
壁にぶつかり魔石となる
ここまでは良かった…うん本当に
これでみんなにかっこいいとこ見せて終わり
と思った俺がバカだった
2つの光の銃弾はモンスターを駆逐した後
壁に当たり大きな音と共に爆発する
爆発したところには超巨大なクレーターが
2つ出来ている
大きさは…ご想像にお任せします
やばい…これは明らかなオーバーキル
オーバーキルってか自然破壊に近いかな?
なんかそこだけ緑がないし
俺がそんな事を考えていると
「助けてくれたの嬉しいけど…
ちょっと威力強すぎない?」
アイリスは申し訳なさそうに言う
「これは…やりすぎたねセラフィ…」
とあきれ顔で言うルミリア
「流石でございますセラフィム様」
とアンネロッタは尊敬の眼差しを向ける
「……」
ルシウスは言葉が出ない様だ
その後何分かの沈黙の後
「時間が…」
とアイリスの一言でダンジョンを出る事に
なった
アイリスありがとう!俺は感動したよ!
今度何か奢ってやるからな!
今回のオーバーキル事件はこうして
幕を閉じた




