プロローグ~異世界への旅立ち~
「暇つぶし」
「ですよね~」
一連の会話を終えて大神が切り出す
「いや結構大城とは付き合い長いけど、ここよりもファンタジーの方が生きる上でいいかと思ってよ、SF的なのも考えたけどお前じゃ撃たれてミンチになりそうだ、頭悪いからPSも扱えそうに無いしな」
「なにそれ怖い、確かに銃に撃たれたくねーな、確かに頭は悪り~けどそんなのナノなんとかでいけんじゃね?」
「ナノマシンな、大城にしては冴えてるがソッチの世界は男女の性事情所か、子供は試験管ベビーでデザインチャ・・・首傾げんなよ、簡単にいうとイケメンや美女だらけな上に、天才や超人達が大量にいる中に、お前みたいなルックスチョイ上、頭残念が行っても馬鹿にされて野垂れ死ぬだけ、・・・でもお前にとって一番大切なのは女性との触れ合い無しで子供が作れる!!と言う事実」
大神が説明した最後の言葉に衝撃を受け最後の言葉以外頭から抜け落ちアホ顔を晒していた総和は意識を取り戻す
「は?、なにそれ意味わかんね、そんな所いかね~よ他の所に決まってんだろ!!」
もうすでに何処かの異世界に総和が行く前提で話が進んでいるが二人は気にしない
「だからお前じゃ無理だからファンタジーにしたって言ったろ、アッチの世界はコッチほど進んで無いから色々と不憫だが、お前の頑張り次第で、美人、美少女、ケモミミ、ハーレムだって作れるぞ」
「そこ行くは、でもハーレムはいらね、女は抱きたいが全員の面倒なん見たくね~し、むしろ養って欲しいわ」
自信満々に宣言する総和に少し呆れながら大城は言う
「うわ、甲斐性無し宣言からのヒモ発言かよ、まぁいいや、異世界に行くにはいいが地球にはほぼ戻れんぞ、自分で誘っといてなんだがいいのか?」
少しも考える素振りもせず総和はいい笑顔で答える
「当たり前だろ、現状のままじゃ今月の生活も苦しいからな、しかも絶世の美女との甘いひと時が俺を待っている」
総和の中で勝手に進んだ脳内妄想に苦笑いしながらも大神は確認を取る
「いいのか?、じゃ~送るぞ!!、3、2、1、はいど~ん」
「ちょっ、心の準備が…、かかってこいや~~!!」
こうして中半強引に、残り半分はノリで総和は異世界に旅立った
一人残された大神は日常を続ける、上機嫌な笑顔を浮かべ
「さて録画、録画っと…、
らっしゃいませ~、おでん全品70円いかがでしょうか~」